トロイの木馬
与謝野大臣、年金支給開始年齢引き上げの検討の必要性に言及。 発言の内容は至極もっともではあるが、民主党政権は消費税引き上げの検討など必要だけれど6月までに予想される選挙が終わってから検討することで選挙戦を多少でも有利にしようとしているところなのに、このタイミングで言い出すとは。 政治家、経済学者や評論家の一部は、積極財政を続ければやがて経済は回復するから今はマインドを冷え込ませるような発言はマイナスだという。私は日本経済の本格的快復は無いと思う。1,000兆円に上る債務は先送りするしかないとすれば若い人たちはこれまでの何倍もの所得を得続けて行かなければ返せない。若い人たちの総数は減少して増加に転じることはない。よしんば子ども手当などが奏効して人口増に結びついたとしてもその世代が勤労世代に達するまでに日本経済は破綻するに違いない。 歳出の大幅削減と大幅増税しか破綻を避ける道はないことはギリシャの例などを見ても明白だ。くわばらくわばら。