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テーマ:本のある暮らし(3295)
カテゴリ:Daily life
家を決める時に、条件として図書館が近いこと、と挙げるくらいの本の虫。
今まではよく二人で大きな本屋さんに入り、夫々が好きなコーナーで物色してレジにて待ち合わせして精算、その後、お茶しながら買った本を読んだり、家でも二人で読書に没頭している時もあった。 子供ができてからも、相変わらず、本屋さんは、私達の好きな場所ではあるけれど、家族が増え物も増え続ける我が家は、最近、本を買うよりも借りるという手段に出ている。 ショッピング中にどうしてもすぐに読みたくなった場合とか、手元に残しておきたい本、雑誌、夫の学術書(これがまたべらぼうに高い)以外は、なるべくネットで予約して、歩いて2,3分の図書館に借りに行く。 人気のある本はもうずっと待っているけれど、一気に借りると読むのが大変なので、忘れた頃に入荷の連絡がくるくらいの方がちょうどいい。 週に1冊くらいのペースで読んでいて、最近読んだもので、思い出す限りの感想・・・。 「パーフェクトプラン」 柳原慧 このミステリーがすごい!大賞作品。 なぜか、この賞を取っている作品にはまっていて、その中でもこの本は、ページがどんどん進む。 「誰も殺さない、誰も損をしない、せしめる金は5億円」という著者自身のキャッチフレーズにひかれた。 その通り、奇抜なアイディアが凝らされたノンストップ犯罪劇。 ネットトレーディング、ハッカー、ES細胞に美容整形、代理母、幼児虐待、疑似家族、歌舞伎町風俗、老人介護など、アンダーグラウンドな部分をすくってきていて、飽きさせない。 私は、オンライントレーティングと金融工学の部分がとても面白かったけれど、専門家から見ると、ちょっと浅はかな知識と感じるかも。 でも、素人には十分。 「ビックボーナス」 ハセベバクシンオー パチスロ業界の圧倒的ディテールと裏ギャンブル世界を垣間見れる本。 ギャンブルには程遠い、なじみのない世界に生きている私にとっては、目からうろこ。 こういう世界もあったのかと。 一通り、いろいろなことは経験したいタイプなんだけれど、もちろん、入ったらいけない世界もあるわけで(笑)。 パチスロ用語や攻略法が難しいけれど、勉強になる!? きちんと裏づけされる物(データ・分析)がなければ、投資はできない性格なので、宝くじも買おうとは思わない。 現実主義も、この本のおかげで、少しは夢を見れるようになったかな。 でも、後半部分、何かマンガちっくだなという印象。 「それからのパリ」 雨宮塔子 先日少し紹介した「金曜日のパリ」の続編。 「金曜日のパリ」が独身時代の視点で書かれているのに対して、こちらは、結婚して、ママになった視点で書かれているので今の私には感じるところが多い。 といっても、もともとこの人の書くことには共鳴できる部分も多く、感覚的に近い人なのかもしれない。 実際、本を読んだ母からも、私の文章に似ていると言われた。 アナウンサー時代は派手な生き方してる人って思っていたけれど、意外に(?)、しっかりと地に足をつけて生きているところが素敵。 雨宮さんのような、自然で、アグレッシブな生き方ができたらいいなぁ。 「料理上手の台所」 雑誌「クウネル」からの本。 料理家、料理研究家、スタイリスト、主婦といった料理上手21人の台所を紹介している。 使いやすさや使い勝手を追求した意外に見える工夫やこだわりにあふれた個性的な台所が楽しい。 私も、家の中で、台所が好きだし、キッチン用品をこだわって集めたいから、参考にもなる。 そして今、手元にあって、読みかけの本は樹林伸の「ビット・トレーダー」と江国香織の「思いわずらうことなく愉しく生きよ」。 「ビットトレーダー」は、私の好きなジャンルの本で、ホントに面白い。 息子を事故で失った時の慰謝料をもとに株の世界にはまっていく話。 株知識はほどほどでも株用語は理解できるし、ありそうでなさそうな・・・、こんなデイトレしている人いるんじゃないかと。 最後に、壊れかけた家族がどうなるのか、デイトレで大損出した主人公はどうなるのか? 興味津々。 でも、もったいないからちょこちょこ読んでいる(笑)。 それから、「思いわずらうことなく愉しく生きよ」は江国さんらしい恋愛物。 この分野はちょっと生ぬるくて苦手か。 読むペースもダウンしているし。。 「きらきらひかる」「冷静と情熱のあいだ」のロッソで見せたちょっと癖のある恋愛感は良かったのに、その後はなかなかこれといった本に出会えない・・・。 それならこの人の本を読むのを止めればいいのにと思うけれど、取り合えず、話題のものは読んでおかなければ気がすまないし。 AUSにいた頃は、なかなか日本の本が手に入らず、アマゾンで買って船便でってパターンだったけれど、今は買わずにこんなにたくさんの本が読めて幸せ。 それにしても、最近はめっきり純文学から遠ざかっている。。 実家には山ほどあるし、夫の祖父母の家から出てきた古い「夏目漱石文学全集」を捨てるのはもったいなくて頂いたし、こっちもまた手をつけなければ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年04月24日 21時45分34秒
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