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いつか全て捨てようと思って暮らしてます

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2014年09月16日
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カテゴリ:マンガ
ドキンちゃんとバイキンマンは、どのような関係なのか?

私は、これが昔から疑問でした。

友達というには明らかに上下関係がはっきりしてる、そのくせカップルじゃない、兄弟じゃない、身分格差(お姫様と下僕とか)があるわけじゃない、でも、同居してる。

公式見解では、「ただの同居人」、いや、おかしいだろ。

最近、「ドキンちゃんのモデルは、やなせたかしさんのお母さんだ。」という話を読み、ものすごく納得しました。

「ドキンちゃんは作者の母親の面影があり、性格は妻に似ているとのこと」ROCKET NEWS24(http://rocketnews24.com/2013/12/17/397060/)

ご本人がインタビューで明かしてるのは、

「母は華やかな人でした。社交性があり、誰とでもすぐに仲良くなってました。いつもグループの中心にいるような人でしたね。」
「母はアグレッシブな人でしたから、私が小さい頃はしつけが厳しかったことを記憶しています。」JS日本の学校インタビュー(http://school.js88.com/youji/seikou/jsc_seikou:page:2:id:006.htm)とのこと。

やなせたかしさんのお父さんは新聞記者でしたが、やなせさんが五歳の時、病死。七歳の時、母親の再婚に合わせて伯父(父の兄。医者。三百年続く名家。)に引き取られます。

ちなみに、この伯父の元には、出来の良かった弟が先に養子として引き取られており、あまりぱっとしなかったやなせさんは居候扱いだったとか。

戦争時、弟さんは海軍に志願し、特攻隊として散華してらっしゃいます。

それを考えながらアンパンマンのマーチを聴くと、ちょっと感慨深かったり。

「時ははやくすぎる
光る星は消える
だから君はいくんだ
ほほえんで」

さて、アンパンマンの世界というのは、お金が存在しません。

そこは共産主義が完全実現されたような世界ですが、はっきり言って子供の頭の中にだけ存在する理想郷です。

ジャムおじさんは、「みんなに喜んでもらうために」パンを作って、皆に配って歩くのです。

人々は皆与えられるものをありがたく受け入れ、文句を言ったり、異を唱える者はいません。バイキンマン以外。

バイキンマンは世界の秩序を乱す異物です。なので、いつもアンパンマンによって排除される事になります。

登場人物の行動原理が「人に喜んで貰う事」であるアンパンマン世界の中で、ドキンちゃん(とコキンちゃん)だけは自らの欲望に忠実な存在として突出しています。

バイキンマンですら、悪さを起こす理由が「ドキンちゃんに要求されたから」=人のため、だったりするのに、彼女たちは「お腹空いた」と「退屈」を口癖に、世界をひっかきまわします。

バイキンマンより上位者でありながら、実行犯にはならない不思議な存在。

『風と共に去りぬ』のスカーレットオハラがモデルとも言われる彼女の影に、

あまり母らしくない母としての母を重ねると、とても腑におちます。

だから彼女は、彼女だけは特別なのかと。






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最終更新日  2014年09月29日 15時17分52秒
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