カテゴリ:マンガ
実録ガン闘病記。表題の「タマちゃん」は、睾丸の事。作者さん、精巣癌で片タ○摘出されたそうです。
涙なしに読めません。 出版されたのは去年の夏ですが、じわじわ話題になり、私が見た時は札幌の紀伊國屋書店の店頭に平積みされてました。 作者さんは、長らく『GANTZ』のアシスタントをしてた人ですが、絵柄が全然違ってびっくり。 でも『GANTZ』系のリアル絵でこんな重い話されたらかなわんから、ほんわかちんまりした絵柄で上手く中和されてて、良かった。 闘病生活が、ものすごくリアルです。 抗がん剤を始めとした、薬の副作用の辛さ、大部屋住みのストレス、新入りさんの無駄なテンションの高さ、再発に怯える日々、どれもあるある過ぎて、頷いてたら首がもげそうになりました。 薬の後遺症で、手に神経障害が残ってしまったのは辛かったろうと思います。よりによってマンガ家さんが、ペン持てないなんてね。 それでも、ペンの持ち方から変えてマンガを描き続けたのは凄い。 作者さんも作中で言ってますが、癌というのは不思議な病気です。 薬の効き方も副作用の出方も、治り方も人によって全然違います。原因ですら、まだはっきりとはわかっていません。 同じ癌で、同じ治療をしても、治る人とそうでない人がいて、 そして、一度治ったように見えても、再発の心配がつきまといます。 医療は、時限爆弾の時計を止める事が出来ますが、時計の針が再び動きだすと、打てる手は少なくなります。 それでも医療は日々進歩していて、医療従事者の皆さんは懸命に治療してくれて、患者は、一生懸命に生きる。 それしか無い。
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最終更新日
2014年10月02日 22時10分09秒
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