藺草との語らい・・・。
岡山の藺草を使ったミニBOX。(癒しの香り炭いり)夏を迎えようとする頃になると、ショップには「藺草」商品が色々と陳列される。その、独特の芳香を嗅ぐ時、懐かしいような甘酸っぱいような・・・。それでいて、なんだかホッとするような香りが、私はたまらなく好きだ。「藺草」は、厳しい自然条件のもと燦燦と注ぐ太陽の光をたっぷりと吸収し、かつ大地からの力強いエネルギーをしっかり吸収して育つ。それから、従事する人が泥まみれになって刈り取り、そして乾燥し、多くの工程を経て、やっと「織り」へと進む。「藺草」といえば夏のもの、と捉えがちだが、実は少し誤解がある。「藺草」には、無数の気孔があり、いつも「呼吸」していると聞く。大自然の「気・エネルギー」をいっぱい呼吸して育った「藺草」は、刈り取られ更に綺麗に織りこまれても尚、呼吸し、窒素酸化物を捕集して、空気を浄化してくれるという。「藺草」の表面の無数の気孔によって、外気や湿度の変化に合わせて、吸湿や、保湿をもしてくれているそうだ。だから、実は藺草を敷くことで、夏は涼しく、冬は暖かく使用できることから、天然エアコンなのだと。更には、藺草が呼吸することで、湿気の他に毒性の強い二酸化窒素も一緒に取り込み、空気を浄化しているのだそうだ。こんなに自然のチカラってすごい!と感動すると同時に、先人の知恵に感服するばかりだ。一連の作業工程と共に、職人さんたちのものづくりの真摯な姿勢には、いつも頭が下がる。彼らは大変な肉体労働であることと同時に、次への後継者づくりに頭を悩ましている。それに追い討ちをかける、安い海外製品の台頭・・・。真面目な職人の手による、上質な素材、日本の「藺草」何とか、大切に育て、次へと伝えたいものだ。人の手によって織り続け、語りつがれ、400年という長い時間(とき)を重ねて進化してきた「藺草文化」は、自然を大切に尊重し、共感・共鳴し育んできた人の温かさが重なってできた「日本の文化」だ。大切に、もっと大切に。是非次へと繋げていきたい「日本のかたち」である。「藺草」は、敷物としての需要がほとんどだが、ルイの発案で、少し雑貨テイストにアレンジしてみた。(「藺草」には色々な織りかたの種類がある。これは、袋織り)竹炭に特殊な加工を施し、優しい香りを封じ込めた「香り炭」を、藺草ミニBOXに入れてみた。藺草のさりげない芳香。これも、「癒しのかたち」