時の流れ
二人は、雪降る日の成人式の帰り道。彼氏は、アルバイトして溜めた金で、奮発して買ったトレンチコート。彼女は、少し背伸びした化粧に、おしゃれな服。彼女から香る匂いに、いい気持ち。二人は寒い日、滑る道に気をつけ歩いたのです。彼女が下を向くたびに二の腕を支えて転ばないようにもう大人なんだからと彼女を守る気持ちでいました。買ったばかりのコートは未だ新品のにおいがして、彼氏も少しかっこつけながら両手をポケットに。腕を組んだ彼女に手がとても寒そうに思え、そっと手を取り自分のコートのポケットへ。二人は手を絡め、しっかりと温かみを感じ二人の気持ちを確かめながら。それは赤い糸で結ばれてました。でも、赤い糸で結ばれてたはずの糸は、もう絡み合って外れることの無いはずと信じてた糸は。いつの間にかほ解け、二人は気持ちも離れてました。温もりの無い手と手はもう握ることはありません。時代は確かに動いてます。人の気持ちも動いてます。このまま終わってしまうかもしれません。 時代 詩曲 中島みゆき 今はこんなに 悲しくて 涙も 枯れ果てて もう 二度と 笑顔には なれそうも ないけど そんな時代も あったねと いつか話せる 日が来るわ あんな時代も あったねと きっと笑って 話せるわ だから今日は くよくよしないで 今日の風に 吹かれましょう まわるまわるよ 時代は回る 喜び悲しみ くり返し 今日は別れた 恋人たちも 生まれ変わって めぐり逢うよ 旅を続ける 人々は いつか故郷に 出逢う日を たとえ今夜は 倒れても きっと信じて ドアを出る たとえ今日は 果てしもなく 冷たい雨が 降っていても めぐるめぐるよ 時代は巡る 別れと出逢いを くり返し 今日は倒れた 旅人たちも 生まれ変わって 歩きだすよ まわるまわるよ 時代は回る 別れと出逢いを くり返し 今日は倒れた 旅人たちも 生まれ変わって 歩きだすよ まわるまわるよ 時代は回る 別れと出逢いを くり返し 今日は倒れた 旅人たちも 生まれ変わって 歩きだすよ 今日は倒れた 旅人たちも 生まれ変わって 歩きだすよ