山菜が届いた
「そっちでは食べられないのでは？」と
前勤務地のお客様自ら採りに行ったものを
送って下さった
包みを開けた瞬間
懐かしい香り
青々とした山菜
山郷の土の匂いと共に甦る風景
帰りたい・・・
心の中で呟いた
そして・・・
わたくし・・・
山菜が包まれていた新聞紙を
食い入る様に読んでいた
水分を含み ヨレヨレになっている数日前の地方紙を
夢中で読んでいた
特徴ある見慣れた新聞社ロゴ・・・
読み方に振り仮名を入れながら回った町内名
逝去報告記事も見落とすまいと 読み漁っていた
帰りたい!!
これをホームシックというのだろうか
生まれ故郷を初めて後にした時よりも
強く感じる望郷
山菜・・・
茹で上げ おひたしにしてご馳走になった
美味しゅう御座いました 合掌
数日後・・・
今度は別のお客様から宅配便が届いた
わたくし・・・
瞬間 今以上のアホになった
またしても山菜だった・・・
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