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カテゴリ:エッセイ 後書き お知らせ
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■■「毎日が秘儀参入日」 上記表題はゲーテアヌムの理事が昨年来日された時、皆にお話しされたことですが、 洋の東西問わず、このような表現はございますね。 おぼつかなくも覚えているのは 「日々、私は太陽とともに新しく生まれる」 「日々、是好日」 「扉を叩きなさい。すでにあなたが扉を叩く前からあなたを待っているお方がそこに おられるのだから」 というような言葉です。 『ナルニア国物語』(C.S.ルイス)の「カスピアン王子の角笛」の巻で、野原にぽつ んと木の扉だけが立っている場面があります。そこを通るとナルニアからまったく違 う異次元の世界に行くことができる扉なのです。しかしそれはナルニアの創造者アス ランによって創られた扉なので、いつでもそこに固定されてあるわけではなく、アス ランの意志がなければ消えてしまう扉です。 扉の連想で、私の大好きなSFに『夏への扉』(R.A.ハインライン)があります。 いつも夏への扉を捜している雄猫と、その飼い主の発明家がさまざまな陰謀に巻き込 まれながらもついには未来において真の喜びの夏の扉を開ける物語なのですが、読ん だ当初は自閉気味の暗い十代を送っていた時でしたので、現実世界では私の扉は閉ざ されている。だれも私を待っていてくれない。でもこの主人公のようにきっとごく希 に開くときもあるかもしれない。だれかが開いてくれたら嬉しいのだけれど・・・」 というような感想を持っていたものでした。 いま年頭から手がけているイザラ書房の次の新刊『ベーシック・シュタイナー』西川 隆範編・訳のなかの「高次元認識の章」を、自分の体験とさまざまな文献と照らし合 わせつつ編集解読および解説作業をしています。そのなかでさまざまな実践的な気付 きがありましたので、少しずつ皆さんにお知らせできれば嬉しいなと思います。 まずその一つとして、 高次元への扉は、心に存在します。真に望むところに人は誰でも行けるのです。 心を空っぽにして、煩いの鎖を取り、悟性の働きを鎮めれば、扉は自ずと開いてゆき ます。現実界においても。 私は昨年から今まで、ながらく様々な諸力と格闘していました。復活祭=イースター をとうに過ぎてしまいましたが、復活の喜びの光の気配、花祭りのお釈迦様の香しい 空気をいまいただきながらこれを書いています。毎朝、太陽が昇り、毎夜星々が煌め くことの不思議に感じ入りつつ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/25 11:33:47 PM
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