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カテゴリ:構成の現場
*さて、お仕事のスタートは…。 番組の構成という仕事、そのスタートはさまざまです。 ぼくが参加する番組のほとんどはドキュメンタリー。 一番多い仕事のスタートは、「こんなネタの取材をしてるんだけど、番組にするのに手伝ってもらえます?」という形。 つまり、ある程度取材が進んで、ディレクターなりプロデューサーなりが「行けそう」と判断した時点で声がかかり、制作に参加するというパターン。 ある程度の方向性が見えていることが多いので、仕事に入りやすいパターンでもあります。 *企画の段階から参加すると。 構成係としてのぼくにとって一番やりやすいのは、企画の段階から打合せ等に参加するという形。取材がスタートする前から、スタッフの意思統合をはかりつつ進んでいくと、取材の過程で起こるいろんなことや、方針の転換などにも素早く反応できるので、精神的にも余裕が持てます。 「こんなネタがあるんだけど、どうすれば番組になるかなぁ。知恵、貸してくんない」的な電話から始まって、打合せを重ね、資料を探しては目を通し、自分なりの思いを固めて…そしてさらに打合せを…。 その結果、「ボツだね、こりゃ」ということもままあります。 あらら…。 がっかりはするけど、スタートを目指して準備したことが丸々無駄になるわけじゃないし。たとえボツになっても、企画の段階から参加していると、なんだか自分のためにもなったかなと思えるところがいいのかもしれません。 企画段階から参加する形というのは、ぼくがこの仕事を始めたころから10年あまりは頻繁にあったのですが、ここ数年はめっきり少なくなりました。 きちんとした結果=番組という形に昇華できるというめどが立つネタでないと、社内でのコンセンサスがとりづらいということもあるのでしょう。 というワケで、取材がある程度進んだ段階から制作現場に参加する場合が多い昨今、ネタに深く入り込んでいるディレクターやカメラマンの熱い思いに追いつくのが最初のひと仕事になっています。 しかし…、 「○ちゃん(ぼくのことです)、ごめん、あの話、ボツ!」 「え~っ!!! 彼の著作集、全巻読んだとにぃ!!」 「悪かね~。いつか埋め合わせするけん、許しちゃりぃ」 なんてやり取りをプロデューサーやディレクターとやっていたころがちょっと懐かしい気もします。 ちなみに、このやり取りは16、7年前のこと。当時、とっていたノートは今も残っています。どうにも、捨てる気にはなれません。 これから番組化、しないかなぁ。 <この項は続きます> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.08 07:49:51
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