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カテゴリ:身近な出来事
きょうはぼくの誕生日。 何回目かな? んと・・・・・・ま、いっか。 ぼくは歳をとることが別に気にならないので(って、それが理由のすべてじゃないけど)、誕生日に特に思い入れはない。 やっぱり歳っていうのは墓石に刻むためにあればいいのであって、「今年でいくつ」という定規はあまり意味がないと思うのだ。 以前も書いた気がするけど、高校時代の友人に、ハタチになるときに異常に思い入れを抱いたヤツがいた。そのころ、ぼくらは彼の家に「月例会」と称しては集まって、酒を飲みつつグダを巻いていた。 あと数日でハタチになるという日。彼はウィスキーを飲みつつ小椋佳のLP(当時はレコードだったね)に入っている『さらば青春』を繰り返し繰り返し聞いて瞳を潤ませていた。 曲が終わると、ターンテーブルからアームを持ち上げ、また曲のアタマのミゾへと針を置く。 そして、曲が始まると「はぁ・・・」とため息をついてウィスキーをあおる。 同じ動作の繰り返し。 見ててかなりおかしかったっけ。 あれはきっと彼にとっての儀式だったんだろうなぁ。大人の階段をのぼるというとあまりに青臭いけれど、曲名に青春におさらばするという意味そのままを読み取り、一方方向へしか進むことのない時間という非情な計りに、瞳だけではなく胸のうちでも泣いていたのだろう。 年齢とか、自分から言わねば相手にはわからないことは別に重要なことじゃないのだ。 と、思っているぼくなのだけど、でも、家族以外の人に誕生日を覚えていてもらっているとやっぱり嬉しいのだから言うことにあまり説得力はないことは自覚している。 今年も数人の人から心のこもった、優しい、穏やかな「おめでとう」をいただいた。 ありがとうございます。 毎年思うのだけど、これからの一年くらいは無為に過ぎた前の一年間よりも多少はプラスになることが多い年にしたいな。 なんて思ってしまうのだから、なんだかんだ言ってもやっぱり誕生日は多少なりとも気にしてはいるのだなぁ。 ゆるゆる、がんばりますべ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.09 22:12:32
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