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カテゴリ:身近な出来事
テレビをつけると、男性が言葉を失っていた。 そして、切れ切れに謝罪の言葉を述べた。 東京電力の社員だった。低レベルの放射能汚染水を海に放出することへの詫びの涙。 初めてのような気がする。今回の人災で当事者である東京電力の人間が涙するのを見たのは。 涙は不思議。固く閉じたはずの心の扉を少し開かせる。 泣きゃいいもんじゃないよという声もあるだろう。 涙を流すヒマがあったら早く処理しろと叱咤する人もいるだろう。 ホントの涙か?と疑う向きもあるに違いない。 でも、この人の涙は本物だと信じたい。そして、経営側であれ、雇われ側であれ、東京電力に属する数多くの人たちのほとんどが、同じ気持ちを抱いてると思いたい。 組織としての東京電力の非は消えないが、組織を作る個々人をそしりたくはない。 いったん手をつけたら、やめることが極めて困難な原子力による発電。今回の事故で使いものにならなくなった福島第一原子力発電所の各原発は、廃炉とするまでに30年から50年の歳月がかかるとか。 心に涙を溜めて、事にあたる他はない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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