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カテゴリ:身近な出来事
2時間ちょいの打合せをしたら、身体がタバコになった。 ディレクターと編集マンは喫煙者だし、ぼくは吸わないとはいえ、タバコの煙がダメというわけではないので喫煙室で打合せをしていたのだけれど、終えて車に乗ると身体からタバコが香るのが分かる。 タバコを吸わなくなって四半世紀以上たつ。 それまでは「ハイライト(hi-lite)」を3箱吸っていたから、ヘビィなスモーカーだったわけ。 20本×3箱=60本 多いな。 いつだったかなぁ、健康診断のとき、下記のような計算をさせられた。 「1日に吸うタバコの本数×365日×タバコを吸っている年数=??本」 ヤな計算式だね。数十万本になっちまうじゃん。 なぜ「ハイライト」だったのかはよく覚えていない。吸っていた人が身近にいたわけじゃない。 お袋が若いころ、「スリーA(AAAって表記だったかな?)」を吸っていた記憶がある。 同居していたおじさんは、「HOPE(ホープ)」だったかな。火鉢の灰で火を消していた。 ぼくが「ハイライト」になったのは、最初に吸ったのがたぶんそれで、なおかつ安かったからだと思う。吸いはじめたころは1箱80円くらいだったかなぁ。 その値段のせいなのか、きつめの香りのせいなのか、はたまた垢抜けぬデザインのためだろうか、「労働者タバコ」と呼ばれていたっけ。 『今はまだ人生を語らず』(拓郎さん)のジャケットにも映っていたし、あのころはとっても人気のある銘柄だった。 ぼくは、ごくたまに「ピース」や「マルボロ」などを吸ってもみたけれど、結局「ハイライト」にUターンした。 味というより、安かったからだな、やっぱ。 やめるころは150円になっていたかな? 「セブンスター」から派生した「マイルドセブン」などなどにおされて、そのころ既に労働者タバコの人気は落ちていた気がする。 タバコをやめた一番の理由は、お金がなかったからだな。 一日に数回喫茶店に入り、3箱のタバコを吸いつつ時間をつぶすと、当時のぼく的には結構な出費になった。 タバコをやめるついでに、喫茶店行きもやめた。 ヒマをつぶすのが大変だったね。 喫茶店行きはいつの間にか復活したけれど、あれからタバコは1本も吸ってない。 目を覚ましたら、ふとんに入ったまま「まずタバコ」だった。 仕事をしながら吸ってると、灰皿がシケモクの山になってくすぶっていた。 あれはあれで、妙な充実感があったね。 しかし、吸わなくなると、なぜ吸っていたのかわからなくなる。葉っぱが燃える煙を、ね。 不思議なもんだな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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