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カテゴリ:制作現場
なんとなくそわそわ忙しかった日々も一段落。 東南アジアに行っているロケ隊が戻ってくると時間に追われる日々に突入するので、それまではゆったりしよ。 でも、別の番組の取材DVDが送られてきていて、知らんふりしてたら40枚、溜まっていた。これは見ておかないと、ディレクターのお姉さんに叱られる。 で、きょうからゆるゆる見始める。 ぼくは可能な限りベタ起こしをするので、インタビューなど、音数が多いとかかる時間が長くなる。実時間の三倍くらいはかかるので、DVD1枚=1時間だとすると、起こすのには3時間を要するという計算に。 実際は、インタビューがべったり入っているわけじゃないから、そんなにはかからないけれど。 「必要の無いとわかっている音まで起こすんですか?」と聞かれることがあるけど、書き起こしている時は一種マシーンのようになっているから、必要かどうかまで考えていない。「使えるかな?」とか「おもしろいな」と思うところに下線を引くくらいで、できるだけ音を文字に再現する、というと大げさだな、方言は方言のままに文字にするという感じ。 編集段階になると「必要ない」と思って書き起こしてないところが妙に気になったりするから不思議。「必要ない」と思っていた箇所を再度聞き直して使ったことも何度もあるので、結局ベタで起こしていた方があとあと楽だということになる。 インタビュー構成の番組だと、Aさんがこう言ったあとにBさんのこの発言を入れて、それを受けてCさんのこの証言を・・・・・なんて並べ方をしなければならなくなる。その時に大切になるのが、どこで発言を切ることが出来るかということ。 並んだインタビュー全体できちんとやりとりになってたり、論争になってたり、ひとつの物語になっている必要がある。そのためには、言葉を緻密に積み上げていかないとダメなので、大意だけメモっていても使い物にならない。 少なくとも、ぼくはダメだった。元々文字で仕事をしてたからかしら、活字になっていないとAさん、Bさん、Cさんの発言を上手につなげない。 でも、テレビは映像と音のメディアなので、紙(文字)の叩き台をできるだけ早く映像(音)の叩き台にする必要がある。 そのためには、とっても遠回りに思えるけど、素材をベタ起こしした方が目標点に到達できるのが結局早い。映像を見、音を聞きながら起こしていると、内容が頭に入ってくるし、ディレクターの取材の意図もおぼろげながら分かってきたりする。 しかしな~、テープ起こしというのはとっても苦行。他のことをやりながらできないもんなぁ。音楽を聴きながらということさえ出来ないからキツイ。 DVD40枚・・・・・・ふぅ、きょうは、ここまでにしとくかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.17 20:25:19
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