|
カテゴリ:旅
上野駅はとてもきれいになっていた。 新入社員のころ、上野駅の待合室で乗客を相手にアンケート調査をした。 「駅の改修に伴うなんたらかんたら」…内容はすっかり忘れたけど、女学生のバイトがアンケート用紙を片手に聞き取る形の調査だった。 ぼくの役目は何ヵ所かの待合室を回って、ちゃんと進んでいるかをチェックすること。 ま、楽な仕事…のハズだったんだけどねぇ。 アルバイトの女学生たちに、地廻りのようなチンピラ3、4人がからみ始めた。 と、言っても「いくつ~?」とか、「かわいい子ちゃ~ん」とか、「お茶しようぜ」とかの、たわいない声をかけてまとわりつくだけなんだけど、乗客はいやがるし、女の子たちは怖がるしで、仕事がちっとも進まない。 困ったね。 「すみませんが、やめてください」 こう言わなきゃねぇ、立場的に。今度はこっちがからまれることになるけどね。 「お前が責任者か?」 「そうですが」 「ほぉ、じゃ、お前は駅長か」 …話をするのもイヤになるね。 ねちねちからまれたのは10分くらいだけど、あんまりアホなんで、スネでも蹴りあげて逃げてやろうかと思ったな。 会社に忠誠を貫いたわけじゃないんだけどね。 そんな待合室があった中央口のコンコースでは、いわき市の物産展が開かれていた。 いわきは前日に会った友人のお母さんのふるさと。原発事故の風評被害で、農産物海産物は苦戦してるとか。 出来事は、起こる前には戻らない。 だったら、学ばなきゃ。慰安の日々を取り戻すためにね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.31 21:48:34
コメント(0) | コメントを書く |
|