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東京は上野にある「国立科学博物館」で開催されている「黄金の都 シカン」展に行ってきました。
今回は「1日ブログ記者」(という企画が国立科学博物館のHPにあったんですよ)として行ったので、写真撮影の許可も出ております。 スタッフの方に聞いたところ、1日10名ほどのブロガーさんが訪れているそう。 一体何名募集したのでしょうか・・・? シカン文化はアンデス文明の一つ。ペルー北海岸で10世紀から11世紀に最盛期を迎え、巨大な神殿群を築いたそう。ペルーっていうとナスカの地上絵とか、インカ帝国を思い浮かべることが多いと思うけれど、そのインカ帝国のルーツとなるのがこのシカン文化。 今回の展示は、島田教授(現南イリノイ大学教授・なんと日本の人が関わっているのです)が発掘したロロ神殿横の墓の埋葬品が主に展示されています。 埋葬されていた身分の高いであろう人物は、頭を下にした胡坐をかいた姿勢で発見されておりり、その埋葬の仕方にも意味が込められているよう。 黄金の装飾品の繊細さと精密さがとにかくすごいと感じました。合金技術にも長けていたよう。身分の差によって装飾品に含まれる金属の割合も変化していたみたいです。 なるべく混まないようにと平日に行ったものの、やっぱり時間とともに来場者は増えてきました。 写真を撮るのも一苦労です。 その上写真が・・・何度撮っても何故かピンボケ(泣)展示物を囲むガラスケースにピントが合ってしまうのでしょうか。もともと写真撮影禁止の場所なだけに、何度もとり直すこともためらいが。取材許可の腕章を付けていても人様の視線が痛い事。 今回の展示では、高貴な人を飾った装飾品もさることながら、儀式や生活の一部として使用されていた土器などのつくりの美しさにも驚かされました。 日本で言えば鎌倉幕府くらいの時代ですが、場所が変わると文化もまったく違います。 彼らの生活には神様がとても身近にあったのだなあと。 黒光りしている壺の丁度くびれた部分に神様の姿が装飾されています。 これ、型があるんですよ(下参照) くっきりはっきり写っていないのがなんとも残念ですが、装飾部分の型や、外側に模様をつけるための押し型などもありました。 そのほか、動物や魚、トウモロコシなどを模った土器もあり、当時の人々の生活も伺えるのです。 ちなみに、庶民の使っていた土器は至ってシンプルなつくりでした。底が平らではなく、上の方に穴が空いており、地面に置くのではなく紐で吊るしていたようです。床がモノで一杯にならないように生活の知恵なのかもしれません。 実は、和泉の使用しているタロットの金貨のスートはマヤ文明やアステカ文明などをモチーフにしています。金貨のスートですから描かれている絵柄には黄金や独特の神様の姿もあり、インカ文明にも似ている部分もあります(実は和泉、かなり混同してました(爆))この3つの文明は共通する部分もあるのですが、これらの文明について知ることで、タロットに対するイメージ力も変わってくるのかなぁと思ったりしたわけです。 数年前の「インカ展」も実に興味深いものでした。 考古学って実はとても奥深い。 様々なハイテク技術を駆使して古代の姿を現代に再現していく。頭蓋骨から人物像を復元したりもできちゃうし、地中レーダー捜査によって地中を掘る前にどこにどんなものがあるかも解るようになったので効率的に調査ができたり、遺跡へのダメージを最小限に抑えることができるのです。 また、カーナビでもお馴染みのGPS。このシステムを使って測量時に設置する遺跡の基準点の計測や遺跡、遺構、建物などの位置情報が測定できちゃうんですね。 さて、今回の「1日ブログ記者」。無料で展示を見学できる上に記念品まで頂きました。 大した紹介ができませんが、興味をもっていただけましたら嬉しいです。 展示は12日までやっております。 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2009/sican/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月04日 23時32分30秒
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