子供NPOはらっぱ 弟48回舞台鑑賞 「パラサイト・パラダイス」
<1/31>子供NPOはらっぱ 第48回舞台鑑賞 ガイアディズファンクションバンド公演『パラサイト・パラダイス』 依存し合う現代家族...お互いがお互いに...家族とは何だろう...。 30歳を過ぎても親元を離れない若者が増えている。また娘の恋人が居候のように同居する家庭もある。子離れできないでひたすら干渉し続ける親もいる。 誰かに寄生しなければ生き甲斐を見いだせない人々の価値観を探る。 <ストーリー>高見夫婦はキャリア・ウーマンでパラサイト・シングルの娘、 半引きこもり状態にある大学生の息子を持つ4人家族。ある日、アキレス腱を切った妻 の母が居候を始め、夫の父も一方的に同居を宣言して押し掛けてくる。こうして手狭な 3LDKでの無謀なダブル同居生活が始められるのだが、高見家には妻の母や夫の父が 聞かされていない秘密が隠されていることが次々に明らかになっていく。一方、妻の母 のギプスはいっこうに取れる様子がなく、夫の父も居座ったまま出ていく気配がない。 やがて無謀な共同生活に終止符を打つべく、個人主義を貫いてきた家族同士が真正面か らぶつかり合うことになるのだが......。<感想>★ 今までに見たことのない舞台の流れにすっと入り込んでいけた。おもしろかった。私自身誰かに、何かに依存しないで生きていくなんてことできるんやろか??と考えさせられた。 ★いろんな問題一杯で、もっと暗いのかなって思ってたけど、明るく暖かな作品でした。あっという間の2時間でした。依存とか自立とか、良く分からないけど、今の社会では仕方ないのかなって思いました。必死で生きてれば、いつか先は見えてくるのかもと気づきました。最後はあっけなくって、うらやましいな~って思いました。★とてもテンポがよく、知らぬ間に時間が過ぎていました。せまい(?)家でたくさんの人がいっぱいで、なんだかうちのようだなぁと思いました!子供達も時が来れば、巣立って行くもんだなぁとちょっと安心しました。我が家もそうなるだろうなぁと期待して、待つ事にしま~す! ★最近依存する家庭が増えていると思います。リズムテンポでコミカルな動きがありながら、少し考えさせられるドラマでした。 ★私の元気の素の一つに「私だけの時間をつくる」事があります。映画館に行ったり、一日中、家事も殆どせず、録りおきのTV映画見たり、本を読んだり...そんな訳で、この日も家族に「巨大オムレツ」を作り、一人で行ってきました。「パラサイト~」は久しぶりに面白かったと思える舞台でした。まず演出が良かった。役者さんも上手で、かなり多いセリフもしっかり聞こえたし、表情もリアルでした。プラモ大好きな父、出会い系サイトにはまる母、彼氏を家に住まわす娘、ひきこもりの息子、その他ややこしげな肉親、隣人...現代に十分あり得るメンツが自分の言い分ばっかり主張している。この頃TVでも新聞でもやたら「家族」をテーマにしているものが多い。平和な家族に囲まれて、幸せに育った私は、成人して結婚して、そして周りの色んな人の人生を見て「家族だから大切にしあっている」ことはあたり前のことではなかったのだと、この頃ようやく気づいた。「家族が向き合う」という言葉は響きはカンタンだが、難しい。家族だから当たり前と感謝すること、思いやることが足りなくなるのか...???この問題は、嫁、姑問題のように永遠のテーマなのかしらん?としみじみ考えていたら、尾崎駅に帰る道を間違え、倍以上の時間を歩いた私なのでした。