この街へ帰ってきた。
色々な街を旅して、故郷を後に僕は十代の頃この街を抜け出した。
寂れた商店街、夜逃げした初恋の彼女の家のお店。。
若い男と母親が出て行った親友の住む町。。
十五の時に酒に煙草を覚えて粋がって見たものの、将来の全てを閉ざされた
この街へ20年振りに帰ってきた。
街は、すっかり寂れ、再開発であの頃の面影さえ残されていなかった。
この街を離れて、父はすっかり弱くなっていた。そんな父も病で他界し、
幸い、妻とも別れ身軽な事もあり、母の面倒を見ることになった。
二十年近くの親不孝の罪滅ぼしは出来るのだろうか?
それでも、少なくてもこの人に支えられて来たのだから、息子として、母親の残り少ない
人生ぐらい看てやらなくてはと心のどこかで思った。
今では、母と私が家を出て父と飼い始めた老犬が私の家族になる事となる。
ボロボロの父の家を出て、学生時代学校に通っていた沿線に家に住む事に決めた。
豊四季と言う駅には、学生時代は通過するだけの駅で、
記憶を辿ってみても、駅の前には何も無かった。それは、今でもさほど変わっている風
でも無く、この街に暮らす事にした。
私は何処の町で暮らしていても、居場所にことを欠く事が無い。これは、才能なのか?
横浜に住んでいる時も、近所に立ち飲みやのお店が自分の根城だったし、練馬に住んで
居る時も、氷川台のスナックまどかがお気に入りで、お店の常連さんにも良くしていただいた
この豊四季にも、大変私にとっては重要な根城となるお店が、何の前触れもなく、人生に
フィットするが如く出逢ってしまう。。
http://www.aj-group.co.jp/annyandjoe-top.html
これからのお話しは、この↑お店アニー&ジョーでのお話しです。。。
http://www.aj-group.co.jp/firebird-top.html
このお話しの続きは又。。。
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Last updated
2011.09.07 14:48:22