テーマ:政治について(20207)
カテゴリ:Ideas
昨日の総選挙。すでに開票速報の早期の時点で各報道機関が言っていた通り、自民党が単独で過半数を取り、与党・民主党は大敗した。もっとも、議席数の上で自民が「圧勝」だったとしても、小選挙区制だからという面が多々ある上に、投票率は低かったというから、民意は必ずしも「民主がダメなら自民で」というわけではなかったのだろう。むしろ、積極的にであれ消極的にであれ、「選ぶのにいたく苦労する総選挙」だったと言えるのではないか。
日本未来の党ができた途端、多くのテレビ局は「この党こそ第3極」という扱いで報道したようだが、ふたを開けてみれば結局は日本維新の会が第3党だったようだな。「第3極」と「第3党」とは異なるもののはずだが、ともあれ、「どこが第3極になるか」がカギになってしまう2大政党制というものが、果たしてよいものなのかどうか、立ち止まって考えてみる必要がある。そして、一度政権を放り出した人が再び総理大臣になるということの意味も…。 まぁ、う~んと長い目で見て、こうした政権交代を繰り返す中で、政治そのものが鍛えられていくことが重要なのだとは思う。だがそうは言っても、その「政治そのもの」あるいは「政党政治それ自体」がもはや機能不全であるなら、鍛えもへったくれもないではないか、という面も否定できない。しかしやはり同時に、どんなに機能不全だろうと信用を失っていようと、私たちは結局は誰かに権力を付託しなければならない、というのが政治の現実。一方で、やがて鍛えられるなどと「悠長なこと」は言ってられないのも確かだろうが、他方で、性急な「決断主義」が危険であることも事実だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.12.17 17:02:45
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