年寄りにいたわりなし
ひ孫の孫イブに追い払われるクラ【独り言】W杯日本は決勝トーナメントを突破することが出来なかった。しかし、そんなことは当然で、文句を言う人がいたら、それはサッカー無知をさらけ出すだけなので、黙っていた方が良い。堅い試合で、堅さならパラグアイが筋金入りで一枚上手だっただけで、それを紙一重までせまったのだから、賞賛に値する。私は、今まで「感動をありがとう」などと言ったことは無いが、今回の代表の戦いぶり(パラグアイ戦は除く)にはいたく感銘した。ついでに言えば、毎度のことながら民放の実況アナウンサーにはあきれた。「こんしんいってき」と耳にした時は、何のことか分からなかった。「渾身の一撃!」と叫ぶシーンでも(サッカーにあるのかなあ「渾身の一撃」って・・・)、「乾坤一擲」の勝負をかけている状況でもなかった(とにかく堅い試合なんですよ。お互い良くも悪くもコンサバティブな消耗戦)。日本語のしゃべりのプロのはずだが、こちらのレベルは低下する一方だ。 ともあれ、これで、日本人としてのいつものW杯の見方に戻れる。目下の悩みは、ゲルト・ミュラーならぬトーマス・ミュラーがブレイクし、個人的に大好きな点の取り方(3人が横に均等に並んで攻め上がり、相手守備を翻弄する)をしてみせてくれた若きドイツ(ドイツ代表が若いなんて!)と、監督が一番目立っているが、冷静に考えたら、歴史上最強の代表になってきている気がしないでもないアルゼンチンの一戦だ。どちらも好きなので悩ましい。 なお、この2チームも、地区予選段階ではボロボロだったのである。開幕前の練習試合で負け続けで散々に非難された日本代表と同様、本番に強い「やれば出来る子」と言えるが、チームがまとまって機能するかしないかは紙一重の違いでしかないことを、しみじみと感じさせてくれる(今後サッカーの話題には一切触れない)。 さて、アートルキサンさんが、仕入れてくれた我が家にもあるRAKA画伯やBAGIA画伯の新作の文鳥の絵を見ながら、円高も悪くないと思いつつ、円高になっているのだから、ヨーロッパから輸入される鳥用サプリメントは、そろそろ値下げするなり特典つけるなりすべきではないのか、などと考えている今日この頃、我が家では最長老になるクラは、元気なようなそうでもないような、微妙な様子になっている。 一時のようにつぼ巣に篭って出てこないといった態度ではない。放鳥時間が迫るとカゴの開閉口付近にいるので、出てきたいと思っているようだ。また、テーブルの上に置いてやれば、物を食べるようになった。しかし、ケコの来襲を恐れつつ定位置でくつろぐ姿は、だんだんと小さく感じられるようになっている。 彼は一体いくつになったのか。2003年にペアで売っていた一方を買って来たので、我が家に来て7年目、普通に考えれば8歳といったところか。老齢の文鳥にも分け隔てなく接する子孫の文鳥たちに囲まれて、安穏には暮らせないかもしれないが、さらに頑張ってもらいたい。