テレビはニュースバード
働き者のキュー様 ネットスーパー(出来ればイトーヨーカドー)の配達範囲外には、金輪際住むまいと心に誓っている。そしてケーブルテレビも必要だ。平日の夜20~21時の放鳥時間中には、TBSニュースバードが必須になっているからだ。このニュース専門チャンネル、綺麗だが地味なお姉さんが、一人でニュースを読み続けるのを基本とする実に素晴らしいチャンネルだ。どうでも良い芸能ニュースも無いし、浮世離れしているくせに小賢しい大新聞の編集上がりのジジイとか、馬鹿面下げた「コメンテーター」が居並ぶようなこともない。あのTBSのことなので、大して意味などなく「バード」とくっつけたのだろうが、放鳥時間中の背景にはふさわしい名称でもある。 などと、どうでも良いことを考えるばかりでダレている飼い主とは真逆に、絶えず何かを求めさすらう男がいる。キュー様だ。今夜も目をとんがらせて人間からテッシュペーパーを奪おうと企み、それを阻止されると、新聞紙とガチャガチャ格闘し、飼い主の元にやって来て、「お前がちぎれ!」と催促する(恐ろしい事実だが本当なのである)。仕方なくちぎってやると、何とも器用に2枚をくわえて、ひらひらさせつつ飼い主の元にやって来て、「前が見えないから送れ!」とおっしゃるのだ(これも恐ろしい事実)。 そろそろ、お年なので、ゆっくりされてはいかがなものかと、いちいち命令に従わねばならない飼い主は思うのだが、楽隠居する気はないらしい。文鳥もテレビを見て、ボーっとしてくれたら良いものを、と思うのであった。