久々に動物病院へ
一緒に食事中のエコとハル 朝、やはりハルは改善しない。お尻もわずかに汚れてきている。経験に則せば、ヤッチが内臓炎(すい臓炎?)を患った時に似ているように思われた。あの時は、処方してもらった薬がびっくりするくらいに即効した。今回も同様であれば、同様の結果を期待して良いだろう。したがって、動物病院に連れて行くことにした。 まず準備。通院用の小さいカゴを水洗いしてベランダへ、ついでにつぼ巣を8個ほどオレンジエックスを一吹きした後にベランダの物干しへ。13時まで仕事の時間に拘束された後、ベランダのつぼ巣を取り込み、そのうちの1つに電話コードを通しつぼ巣掛けも用いて予備のカゴに設置する。病院から帰ったら、ハルのカゴを交換するためだ。また、通院用の小さなカゴに止まり木を入れ、半月型容器にエサ、小さくて深い容器に水を入れ、水の方はこぼれにくいようにティシュペーパーを1枚入れた。 13時時30分に水の交換と短時間放鳥。ハルも出てきたので、最後に捕まえて通院用の小さなカゴに入れ、飼い主は適当にそこらにあるものに着替え、非常にうさんくさい顔で見ているハルをおだてつつ、カゴを買い物バックに押し込み、上に黒いタオルをかぶせて出発する。 タクシーに乗り横浜橋商店街近くへ。病院の前に3人並んでいる。犬、キャリーにウサギ、キャリーに子猫。中の待合はぎゅう詰め状態で6人・・・、この病院にしては混んでいる。「診療費が安いから、近所のガラクタ犬やガラクタ猫が来るのだ。犬医者などそこらじゅうにいるのに・・・」といつものように内心考えつつ、文句を言える筋合いではないので黙って並ぶ(個人的には診療費は倍でも良い。鳥医者は選択の余地がほとんどない。値段よりも自宅からのアクセスと腕前が重要)。さらに後ろに、ネコ?セキセイインコ・・・、どんどん並んでいく。今日は、大変なだ・・・。緊急性がなければ遠慮したいところだが、止むを得ない。 で、1時間30分ほどの時間が流れ流れて、久しぶりに現われたいつも文鳥を連れてくる飼い主の番になった。6歳の文鳥君、長らく待ったので豊富にフンをしており、そのフンで糞便検査を受ける(いつものように無言で取って無言で顕微鏡をのぞいている)。特に何も言われなかったので、菌の類はいなかったようだ。次に捕まってお腹をかき分けられているので、飼い主も一緒にのぞきこみ、「・・・ああ、胆のう腫ではないか」と見てとった。黒いのである。それも横ではなく縦に楕円形。 しかし、それは素人判断に過ぎない。余計なことを言わずに、黙って獣医さんの説明を待つ。そして、肝臓に出血があるので胆のうの問題とは一概に言えないといったご説明を受けた。これでも、胆のう腫ではない可能性もあるのか、とわずかに気分が軽くなる。ただ、思い出されるのは、おそらく胆のう腫で亡くなったハルの前妻カンだ。確かに、何度かこういった感じになっていたな・・・。なぜ、その可能性は考えなかったのだろう。 とりあえず、ハルは朝昼晩に薬を5滴ずつ飲まされる身となった。水は栄養剤系の赤い液が1滴とタウリン粉末が耳かき5杯入ったものだけにするように言われたが、おそらく飲まないので、指示の2倍に希釈し、さらに飲まなければ、ネクトンで代用するつもりだ(あの赤い液。わずかに苦くかすかに甘く何となく鉄分臭い。慣れてしまえばどうということも無い程度だと思うのだが、やたら文鳥に嫌がられる。所詮、補助的な栄養剤的な役割なので、食欲が減退するくらいならこだわるべきではないと思っている。ただ、いらないと言うと、この病院の場合、さらに診療費が安くなり、儲けがどこにあるのかわからなくなるように思われ心苦しいので、出されたものは黙って受け取ることにしている。それ込みでも、今日の診療費1,900円なのだ・・・)。 タクシーに乗って帰宅、16時。千葉や埼玉に所在するという、やたら混みまくるらしい鳥の専門病院に比べたら、これでも早いだろう(そんなに長々長と病気の小鳥を待たせるくらいなら、私は予約診療できる遠くの病院を選ぶだろうなぁ)。すぐにハルとエコを出して、その間にカゴを取り替え、ハルは手に乗せて帰し、エコは追い掛け回して捕獲して返した。仲良く療養してくれたまえ。健やかなる時も、病める時も、だ。 作業を終え、お風呂に入り、ここはやはり酒だろう。ネットスーパーで取り寄せた『横濱ビア柿』なる柿の種、伊勢佐木町のあの美濃屋とかいう煎餅屋の製品、意識して食ったことがなかったので試しに買ってみたのだが、確かに意識するほどの物ではなかった。ただ、『麦の贅沢』などというエセビールとは、お互いチープで似合いであった。それにしても、350mlでは何にもならんなぁ。1本しか残っていなかったから・・・。ああ、でも夜の点滴をしないといけないので、ちょうど良いのかも知れない。文鳥の療養生活は、飼い主の健康には良さそうだ。 そして、夜放鳥。最初にハルに点滴する。くたびれたようで、あまり飛べなくなっている。ただ食欲はある。さらに頑張ってくれるだろう。