プリンターメーカーが歩むエゴの道
先月新しいパソコンを導入し、1日早朝にかけデータを置いているサーバーの引越しを実施、その翌2日朝プリンター(『Canon PIXUS iP4500』)が壊れていた。前日は問題なかったのだが、朝になると通電しなかったのだ。 「せわしい時に限って不埒なキャノンめが!」と叫びつつぶっ叩くか、「引越し作業をしていた昨日でなくてラッキー!」と笑って撫でてやろうか、少し考え、どちらも実行した上でゴミ箱に放り込み、当面、複合機で印刷することにした。したが、無いと不便なので、買うことにする。もちろん市民税の納付までしなければならない季節だ。出費は抑えねばならぬ。そもそもモノクロ印刷ばかりなので、新品を買う気にならない。結論、中古。 ソフマップドットコムをのぞいたら、昨年秋発売の最新機種『Canon PIXUS iP4830』が6,980円だった。これならインクの残量がわずかでも損はない気がする。それにしても、ハードメーカーの矜持もなくインクで儲けるのをビジネスモデルにしているから、取替インクの純正品はやたら高い。その間隙に派生する半額以下の互換インクは、最新機のものは出揃っていないのでは・・・と思ったら、すでにかなり出回っていた。ハードメーカー様は、純正品を使わないとウンヌンカンウンと能書きを垂れるが、あんたらの作ってるものは、せいぜい数年使えば修理が必要となり、修理するなら買い換えたほうが安い代物である。能書きは、しっかり頑丈なプリンターを高く販売し、インクカートリッジの価格は抑えて、末永く愛用してもらえるようなビジネスモデルにして言ってもらいたい。大量生産・大量消費・毎年の新製品投入、そういったスタンスは限界が見えてきている。 それはともあれ、買うべし。・・・と購入手続きを済まして注文確認メールを見ると、なぜか7,980円になっていた。どうやら手続き中にセール時間が終わって元の値段になっていたらしい。これは仕様上の不可抗力だが、客としてはキャンセルする以外にない。野口英世さんがいれば、純正のインクカートリッジも買えてしまうではないか。 夕方、楽天で検索したところ、ソフマップが出店しているのに気づく。そして、『Canon PIXUS iP4830』が5,980円で売られていた。「・・・、いい加減な価格設定をしやがって、元値はいくらなんだよ!」と独りごちつつつ、速攻で購入手続きをする(今見たら↓6,980円になっていたけど・・・)。 かくして本日届いた。インク残量は5色中2色満タン3色半量の表示だ。文句はない。初めて見る『BCI-325PGBK』カートリッジ、側面を非透明にしたのは、インクを自分で入れ替える人たちに対する嫌がらせだろうか。入れ替えは面倒なので私はほとんどやらないが、プリンターのメーカーが本当にエコ志向なら、使用者が自分で充填しやすい仕様に純正品を作り、替えインクを安く用意すべきだと信じている(回収ボックス?ネットで買って量販店に捨てに行け?)。それをしようともしないのは、企業エゴ丸出しに悪しきビジネスモデルを引きずっているゆえであろう。替えインク業者とのいたちごっこの研究開発とは、何とも立派な一流メーカーですね! 嫌味はさて置き、とりあえず、純正カートリッジと互換品を、懐具合と気分次第で買い換えつつ運用したいと思う。【中古】【送料無料】CanonPIXUS iP4830【291-ud】【ポイント倍付0603-05】