ラザー・ビー・ア・スパロウ
換羽でかったる気なハル7歳I'd rather be a sparrow than a snail. ときて、サイモン&ガーファンクルの『コンドルは飛んでいく』だとわかる人は、尊敬に値する。何しろ、学生時代、英語で苦労した私は、英文というだけで逃げたくなるのだ(英語に限らず、文法というものがとにかく嫌い。日本語の古文も文法は捨てていた。・・・読めば意味など【大まかには】分かるではないかと)。モニョモニョ唄うので、私などまるで聞き取れないが、出だしの歌詞は冒頭の一文で、音読するなら「アィド ラァザー ビー ア スパロ ザン ナ スネェ~ル」なのである。 で、学生時代から、文鳥は得意だったはずなので、この歌を耳にした時に、「sparrow」に反応していれば、もっと英語に親しみやすかったと思っている(英文法など全く無視して英会話だけ考えれば良かったのだと、今にして思うが、外人と付き合う気はないので、今更無用な努力はしない)。sparrow、もちろん雀である。文鳥はジャワスパロウで、完璧に雀なのだ。 歌詞、適当に訳すなら、「カタツムリになるくれぇなら、おいらスズメになりてぇぜ!」、これ、would rather than構文、とか教えられるのだと思うが(記憶なし)、単なる決まり文句を『構文』などとするから、学校英語はダメなのだろう。個人的には、次に「Yes, I would」、日本語で勝手な意訳をするなら、「んだんだ(そうだ、そうだ)」と合いの手(本当は一人で自問自答)が入るところが気に入っている。哀しげな曲調だが、まるで無視して、酔っ払ったオヤジが二人で、明るい繰り言をしている姿を、イメージして聞いているのである。 当然、マイマイ蝸牛より文鳥のほうが良いな。ただし、三食昼寝付き、毎日遊んでくれる飼い主のいる家、でなければ嫌だが。 さらに連想してしまった余談 ジョニー・デップさん演じる『パイレーツカリビアン』の海賊船長の名前もSparrowだ。小雀の敏捷さのイメージか(たぶん1作しか観ていない)。しかし、「のらくら者」の意味もあるsnailでも良かったのではないかと、ふと思った。 『コンドルは飛んでいく』、原題はエルコンドルパサ、ときたら競走馬のエルコンドルパサー。やたら血が濃いくせに丈夫で、芝もダートも重馬場も海外遠征すら気にしない、恐ろしいまでに厚かましい馬だったが、10年前、種牡馬生活わずか3年で亡くなったのは、さして競馬に詳しくないが、馬場不良でダート発走になったきさらぎ賞を、たまたまテレビで見て以来注目していただけに、残念であった。あまり悲壮感のない馬だったが、最期は曲のイメージに重なったなぁ。