色付きボレーもいろいろ
色みが濃いので左がガイ、ハゲがあるので中央がソウ、従って右はテイのはず その昔、千葉の獣医師真田先生が、「ほんとは白いままのボレー粉がいいのよ」と患者飼い主に主張する姿が、今を去ること13年前の太古の昔、漫画『新小鳥のお医者さん』に描かれている。そういった努力が実を結んだのか、今現在、市販される飼料のボレー粉は、着色しないホワイトボレータイプが多くなっている。 着色しているのはダメ、だけでは理屈になっていないが。合成着色料は栄養的に無意味なので、私も嫌いだ。ついでに、その太古に、某社の製品をお湯で煮出したら、恐ろしく不自然なコバルトブルーの煮汁となり、与える気が無くなった。 しかしながら、栄養的に意味があるなら、別にホワイトでなくても良いのである。付加価値を付けたいのでメーカーは何かしたいわけで、それに意味があるなら、毛嫌いする必然性はない。ホワイトボレーなど、ニワトリの飼料用か肥料用にしか存在しなかった昔とは違うので、その感覚でホワイトボレーにこだわることはない(獣医さんは当然ながら市販の飼料の変化に疎い)。 私個人は、仕事として売ってもいるが、黒瀬ペットフードの『ホワイトボレー』と、鉄分などを添加した『ミネラルボレー』を与えている。同社には、クロレラなどを添加した『クロレラボレー』もあるのだが、これは売り物にもしなかった。理由は、ボレー粉という飼料は、産卵と育雛時以外は、食べるというより時折舐める程度のものなので、それにクロレラがくっついていても、ビタミンAなどの補助にはならない。と解釈していたのだ。 しかし、合成着色料添加ボレー粉の製造元が一箇所廃業したとの話も耳にし、合成着色料よりクロレラの方が役に立つので、『クロレラボレー』も売り物にすることにした。そして、我が家の文鳥たちにも与えてみたのだが、特に違和感もなく食べているようだ。 せっかくなので、煮出してみたが、煮汁の色はモスグリーンで、自然な色合いをしていた↓。 なお、「アサリを砕いて与えよ」と薦める変わった獣医さんがいるのかいたのかしたようだが、これはお薦めできない。アサリを砕いた場合、そのままではおそらく鋭利な状態で、少々危険に思われるのだ。自分で作りたければ、漢方薬になるくらい昔から人間も使用している牡蠣殻が無難だろう。頼んでおけば魚屋さんで入手可能と思われる。ただ、あれを洗ってちょっと炙り焼きしてトンカチでバンバンくだいて・・・、などと手間暇かけるのは、ちょっと合理的ではないな、と私は思うので、実行したことがない。 ヒナたちは、満ち足りて食べるのも面倒そうだったが、最終時間に押し込み、オール26グラムであった。適当に口を開けただけでも押し込んでしまうので、ギャッコギャッコとせがむことが無い。・・・育て方を間違ったのかもしれぬ。クロレラボレーを食べるケコンドル