夫の介護を受けながら
妻トミを気遣うノコリ 一進一退を繰り返しながら、全体的には悪化していく、胆のう腫にありがちな経過をたどっている。現在は湯づけエサに頼っていて、正午前と夜の放鳥時には、ほとんどの時間食べ続けている。 飼い主としては、どうにもこうにもいたたまれないが、それでも亡き後のことも考えている。これは、長く飼育する者の厚かましさと言えようか。今は夫として殊勝なノコリだが、妻に先立たれたら、何をしでかすかわからない。老齢だが体力は十二分なのだ。 隣のカゴに1羽あぶれて居候状態になっているココを、そのままにしている意味はそこにある。ノコリと顔なじみにしておき、その時は素早く後妻に入ってもらおうとの深謀遠慮なのだ。 しかし、こうした不謹慎でもある用意が実を結ぶとは限らない。・・・トミには出来るだけ長生きしてもらいたい。