めずらしい諍い
デッカVSアリィ 退位の式典のように存在しなかったものを、嬉々として、なにやらそれらしく由来をくっ付けて創出する(古儀に則っているような新儀を後世の伝統行事にする)のが、二千年来、儀典官の性(さが)で、案の定、宮内庁の儀典官たちが己の欲望を満たしたようだ。が、個人的には関心がないので、ニュースも特別番組も見なかった。 高齢によるリタイヤとしてのご退位は、粛々と行うべきで、ひたすら質素で地味で目立たないのが好ましい。もちろん、三十有余の慰労をしたくなるのは人情だが、手間をかけ費用をかければかけるほど、今後譲位がしづらくなってしまう、といった危険性も考慮すべきであった。情におぼれて理を置き去りにすれば、禍根を残すだけだ。 10日も連休にしてみたり、お疲れの年寄りを引きずり回して意味不明な儀式を連ねてみたり(ご本人たちの趣味にも合致するのかもしれないが)、古儀を守って改元を尊重するような態で平然と慣例を破って専門外の有識者?などが「国書」出典にこだわってみせたり、およそ今回の退位の進め方は、論理的とは言いかねる。熱が冷めて冷静になったら、後代のため、天皇家の弥栄を考える意味でも、是非、検証してもらいたいものである。 それはともかく、↑デッカとアリィとは、珍しい組み合わせだ。デッカは図体はデカいが案外に地味で目立たないし、アリィもおとなしく、両者にはあまり接点はないかと思う。 偶然のツーショットとして、貴重と言えようか。