日大も連帯責任で廃校したら?
相手選手への危険なタックル(投げ終えたQBに対するレイトヒットは、生命の危険を伴う行為で、アメリカンフットボールでは厳禁である)をコーチが使嗾したことで、社会問題となった日大アメフト部。その折に廃部にしておけば無自覚なバカどもが寮を大麻で汚染することもなく、逮捕者も出さず、組織運営などしたことがない作家のOGを祭り上げることもなく、その無能であったとしても当然の『看板』を、支えなければならないとの自覚が欠如している大学執行部の体たらくを露呈することもなかった。 ようやく廃部になるそうだが、当然である。ところが驚いたことに、「連帯責任に強い疑問」などと言って廃部に反対する声があり(産経記事)、また現役の学生選手が存続を大学に求めるような動きもあったそうだ(NHKニュース)。まったく、上から下まで不見識極まりなく、恥を知るべきだ。 大麻に関しては部の寮で起きているのだから、一味同心と見なされるのが当たり前ではないか。ではお尋ねするが、アメリカンフットボールという集団のスポーツは、チームの一体感があって初めて成り立つものだが、一体感は、チームの仲間と連帯して負うからこそのものではかったか?一人はみんなのため、みんなは一人のため、とラグビー関係者は皆知っているところだが、「アメラグ」(昔はアメリカンフットボールではなくアメリカンラグビーと称された)は・・・、違うのか?では、反則を犯して罰退になる際に、「やったのは山田で、俺たちは関係ない!」などと言えるものなら言ってみろってんだ、バーロー!! ・・・失敬。共同責任を負うから仲間に迷惑にならないように努力する、それが集団スポーツの教育的な利点だ。それをわきまえず、腐った伝統で勝ち負けだけにこだわっているから、バカOBコーチは犯罪行為を使嗾し、バカの現役部員は先輩の犯したミスで自分たちを見る目が厳しいことも自覚せず、寮を薬物汚染するような真似を平気でするのではなかろうか。この際、過去現在のチーム関係者すべてに連帯責任をしっかり自覚させるべきだ。もし、廃部後にまだ頑張ろうとする者がいるなら、同好会から始めたら良い。有志のOBも多くいるはずなので、飯をおごってやるとか学生たちを親身に応援すれば良いだろう。それでこそ、日大フェニックスだ(アメフトに興味など無い人にはわかるまいが、日大アメフト部というのは、チーム名がフェニックスで、ショットガンフォーメーションから両翼へのパスを特長とする伝統がある)。不死鳥の如く蘇れるものなら蘇ってみやがれってんだ、バーロー!! ・・・再度失敬。 この際、日大も連帯責任で廃校したら・・・、と言いたいのだが、せめて大学としての連帯感が保てるように努力すべきなのだろう。あの大学は図体がデカいのは(どうでも)良いとして、昔からカレッジ(単科大学)の集合体でユニバーシティー(総合大学)ではないとされており、連帯感がないのが致命傷になっている感がある。このような問題が起きても、他人事、「連帯責任に強い疑問」ではなく、「連帯無責任に強い疑問」もしくは大きな違和感を感じてしまうのは、私だけだろうか。 伝統?アメフト部の篠竹(元監督)以来の伝統など虚妄だろう。日大のボスは山田顕義による創立時より『総長』だったのに、体力だけの事務員上がりの相撲取りに牛耳られて、理事長が取って代わるような大学だ。いまさら伝統もヘチマもないだろう。伝統にとらわれない変革のため、林真理子理事長のご健闘を祈る。