居残りペア
イッチィにまとわりつくハンジィ イッチィはペットショップの居残りっ子で、屋外のケージに雑に放り込まれていたのだが、「手に乗りたい」「人と遊びたい」との願望が強かったようで、逡巡を繰り返して手に乗るようになり、指をかじるようになり、手乗りに戻ってしまった珍しい子だ。 一方、ハンジィはコッペ&イッパの4きょうだい?の1羽で(1羽は早くに売れる)、ピン・ポン・パンのパン、と雑なネーミングをされ、他のきょうだいが売れていく中、1羽居残ってしまったものの、先輩のオノコの舎弟になって、「ゲイなペア」として仲よく生活して、オノコの影響で手に乗って帰る良い子に育っていた。 そのふたりが同居するようになり、案の定、小競り合い状態だったが、ハンジィが数日前からイッチィに付きまとい、手に乗れば嫉妬して邪魔をするようになった。こういうのを「束縛男」と言うのだ。女房が何かをすればすぐに嫉妬して、逃げられるし、今なら復縁を迫って逆恨みをしたりする、ダメな奴・・・。だが、文鳥の場合、執拗な愛情は鬱陶しがられつつも案外うまくいくような気がする。独占欲は自然なものなのだろう(つまり、そういった人間は理性が負けており、人でなしなのである)。 末永く、仲睦まじくあってもらいたい。