家康はおばあちゃん子
19代目「トク」候補「すじとく」 今年の大河は徳(トク)川家康、つまり、上様である。私が徳川将軍家で上様と呼ぶのは家康と五代の綱吉だけなのだが、それはともかく、大河の描く弱虫で臆病な家康は、案外私のイメージに近い。ただ、あのようにするなら、幼少期の話として、祖母の源応尼を登場させてほしかった。何しろ上様は、今川家での幼少期、この母の母である女性に、8年もの長きにわたって世話をしてもらっているのである。 父母のいない幼児が祖母に育てられていたわけで、これはおばあちゃん子にならない方がおかしい。となれば、ままごと遊びをしかねないやさしい子であって不思議はあるまい。 で、「トク」ちゃんだが、こちらはなかなか積極的でたくましい。先月の9日生まれだが、一週間以上早生れの親戚(叔父叔母)と一緒に遊びまわり、いろいろ食べ始めている。是非、将来は権現様と呼ばれるほどの傑物となってもらいたい。