日曜日の大雨。この日、東京の端っこに位置する、我がマンションでの出来事。大騒動！

200世帯くらいの、6階立て築20年以上の中古マンションです。私は、ここが好き♪
我が家のある1階は、少し地面より低い。だから、大雨が降ると1階住人は雨の様子が気になる。
まず、猫の額のようなチビ庭にある排水溝に乗っているレンガをずらす。大量の排水のため。
そして玄関前を気にする。ここに水が溜まるから。

10年以上住んでいて、こんな大騒動は初めて。
数年前に1度だけ似たようなことがあったけど、それ以来。



TVで、大好きなジャン・レノの映画をやっていたので、久し振りにじっくりTV。
「う～ん。やっぱりかっこいいなあ。デニーロもハマるなあ」なんて見つつ、外は雷。
10時過ぎ頃、コマーシャルの間に玄関前をチェック。
その時点では、廊下は人っ子一人いなくて、シ～ンとしていました。
しかし！･････････見る見る水が溢れ出してるぞ～！


「やば～い！」隣にピンポン。こういう時に、どうすればいいのか、知っています。
そして1階住人10人くらい(息子たち含め）で、作業していると…

みるみる人が増えてきます！みんなバケツや、ほうきやタオルを持って。
ここの住人の皆さんです。呼んだわけじゃないのに･･･。


ポンプで吸い上げるじゃ間に合わなくて、みんなでバケツリレー。
働き頭は、新しい住人であろう今まで会った事もなかった、20代の若者たち。
「こっちタイヘンなので、手の開いている方、お願いしま～す！」ってな勢いで。
働き頭2番手は、力のある、思春期の男達。
中高生～20代になるかならないかの皆さんが、力仕事を。
ずぶ濡れになりながら、バケツを運ぶ。
私を含め、年配で長年の住人は、管理会社やエレベーター、浸水口のフォロー。


息子が言いました。
「俺、ここのマンション、スゴイと思う！今の時代、こういう時に、みんなで団結しちゃう所なんて、そうそう無いよ！すごいなあ。こんなに集まっちゃった。感動だ～！」

気が付いたら、50人以上(ちょっとイイ加減。もっとだったかも）の方たちが、
翌日の仕事や、自分の予定も気にせず、夜中に一生懸命マンションを守りました。


1階の我が家。水が浸入して来るまで、あと数センチのところで、救われました。
翌日、エレベーターも復帰。

私も、息子同様、
「人って、スゴイ！良い方達と同じマンションでうれしいなあ」って、本気で思いました。

「浸水するマンションなんて」って思う方もいるでしょう。
でも、私は、便利で合理的なところより、人の温かさを感じられる、ここが好き。
大雨のお陰様で、顔見知りになれた方もいっぱいいるし♪

息子が「おか～さん。これちゃんと写真とっておこうよ～」って、言ったけど、
みんな、がんばってる。
「それどころじゃない！あっち手伝っておいで！」
「オッケ～！」
大事な事を学ばせてもらった、大雨。