ビジネス実務法務3級、一応確保
東京商工会議所「ビジネス実務法務」の3級の合格通知が来た。「一応確保」と表現する訳は、この試験があまりにも簡単過ぎたからだ。 法律系資格や検定のたぐいは、何だか難しそうで取り組みにくそうなイメージがあるが、ビジネス実務法務検定は、ビジネスマンが通常知り得ておく基本的な法律体系を学ぶところに意味がある。民法の基礎、物権法や債権法の基礎、法律行為から取引実務、手形行為の実務、どれも実践的な話ばかりだ。しかも、特許権や、著作権、個人データ保護の法律など、ビジネスの現場で問題となってくる特殊な法律の基本までカバーする。個人的に「著作権」を学んだ意義は大きいか。例えばホームページ作成について、芸能人の写真を表示するためにアマゾンアフィリエイトの「リンク」を用いた話を以前取り上げた。いろいろデリケートな問題がホームページ作成の現場でも現れることを実感したといっていい。それと、インターネットを常にやっているだけに個人データ保護の重大さも学んだ意義は大きい。 この検定は、3級は「学生・社会人一般コース」2級は「企業の法務担当者」1級は「企業において、法務関係事務を指導的立場で執るレベル」だそうで、1級の合格者は1割そこそことかなりの難度らしい。3級は7割近くパスするらしいが、社会人としての最低限の知識程度なので、とても人から法律の相談事を承るのには力不足といっていい。 試験は、7月と12月、全国の商工会議所で行われる。受検料4200円、2時間の制限時間で七割以上正解で合格、という内容。プチ法律家を目指して気軽にチャレンジできるおもしろい検定といえようか。