男の子牧場事件、太宰治生誕百年、そして自分の投資運用成績~いろいろ考えるところがあった
男の子牧場~はじめ、「女王様が出てくるやつなのか」と早合点したが、それは大間違いだった。サイバーエージェント社が始めた「男の子牧場」という婚活サイトが、「ネット世論の猛烈な批判」を浴びて中断した、という。広報担当のブログは、ほぼ炎上状態だったという。詳細は分からないが、草食系男子を放牧して、優秀な種馬を見い出そうという、何だか「畜産」「公営競馬」の実務を応用したようなリアルさがある。優性保護という生物学的本能が「市場間売買」の手法を通して薄気味悪く露呈した気もする。婚活という現象に、異性への単純な憧れとか、ロマンスといった既存の概念を超えたものがある、と指摘する専門家もいる。あたかも市場の原理のような舞台に自分を売り込み、なぜか売り手だけが圧倒的に多い状況の先には、上場廃止という運命が待ち構えている・・・そんな悲愴感ただよう雰囲気があるが、この「男の子牧場」こそ、婚活ブームの本質を案外うまく言い当てている気がする。本来皮肉の意味で使うべきところを、まともに「商品」として出してしまった。そこに判断の誤りがあったような・・・。太宰治生誕百年~自分なりの思いをFMさがみに投稿してみる伊藤はるかさん、こんにちは今年は太宰治の生誕100年だそうです。俗世間を生きる私は、太宰治のことなどよく分かりません。玉川上水で愛人と投身自殺だなんて、とんでもねぇ野郎だ、と怒りたくなります。金持ちの家に生まれた放蕩息子の、「人間失格ごっこ」の為に、二人の女性が命を奪われたわけです。 こんなこと言ってるから僕はモテないのかなぁ!伊藤はるかさん、どう思います?文学少女だったらすいません・・。~投稿してる番組のHPです。マスコミによると、「現代の生きにくさを映し出すように太宰治が人気を集めている。」というが、納得できない。戦中戦後の庶民は、生きにくいどころか餓死寸前だったというのに、親や愛人に食わしてもらってそれでも生きにくいというなら、一人で勝手に死ねばいい。 政治・経済の混乱から目を背けたくなる気持ちは分かるが、たまたまそこから逃避できる立場をいいことに、自分一人の心が純であるつもりでいる。そこには社会人としての自覚も責任もないが、そういう人間の言葉が、現実社会で悩み苦しむ人々に希望を与えるとは驚くべきことだ。文学の力は恐ろしい・・・。私という人間は上場廃止寸前かもしれないが、現実社会を信じて投資はしぶとく続けてみる。 日本株・投資信託・外貨MMF・商品に分散投資する我が「相模太郎ファンド」の6月27日現在の運用成績は、基準価格10446円(評価額を投資額で割っただけの話)、先月末に比べて反落した。結局のところ、どん底から下値をすくう!という野心も空回り。もう少し何か買おうか、と思いつつ、何もできないでいる。そして推移を見守っているうちにほとんどの銘柄がだらだらと下がってしまった。マイナスに作用した部門日本株:トヨタ自動車 先月末に比べて下がってしまい、4月末と同じ水準の株価に。さて、トヨタ自動車の株主総会は、いろいろニュースになった。豊田章男氏が副社長から社長に昇格する予定で、創業家から社長を出すのは14年ぶりだそうだ。危機に際して創業家を担ぐ~何とも日本的な人心掌握術に感じる。GMもクライスラーもコケた今、世界に号令を発するトヨタの立場はとほうもなく重大だ。投資信託DWSグローバル新興国株投信:今年から投資をはじめたファンド。去年、ものすごい下落をみせた新興国市場。「だから、そこであえて買った」という訳だ。といっても、新興国の株式市場はリスクが大きい。だから購入数量は少な目となってしまう。先月末は、えらく上昇したが、また元に戻ってしまった。元に戻ると、「購入手数料の高さ」をしみじみと感じるものだ。ワールドリートオープン(国際投信):このファンドの下落もまたすさまじいもので、投資額の半分を失った。先月から再び反落。リート市場について、じわじわっと復活の兆しを垣間見ることができる。大和証券さんが「なんとリート事業に今から参入」するそうだ。Jリートの再編も加速するとみられ、官民あげて融資・基金創設などを進めるらしい。心強いまでだ。外貨MMF・外貨預金 ユーロ、豪ドル、米ドル、スイスフランと分散に心がけているが、全てが「ほんのちょっと」下がった。ドルについては、米国がゼロ金利政策を維持することに決まり、再びドル安傾向に振れている。商品:金積立先月末に比べて金価格も下がった。行ったり来たりの連続という感じだが、商品市況も再び投機マネーの流入が始まった、などの報道がされている。困るのは原油価格の上昇だ。原油が上昇すれば、もちろん日常生活に必要な物の値段が上がることになる。この不況下で、それは辛いものがある。去年、「資源エネルギーファンド」という投信を購入したことがあった(既に利益確定済み)。もしかして再投資を考えるべきか。これもかなりリスキーなことだが・・・。