美味い?まずい?~「海軍めし」の世界
「うまい!海軍めし」 というレシピ本を愛読している。旧日本海軍で考え出された料理の数々が紹介されていて、ついつい真似してみたくなるのだ。海軍めしの代表格といえば、カレーライス・肉じゃがなどが挙げられる。いずれも日本の国民食と言えるぐらい普及した。海軍めしの特徴は、限りある食材を有効活用しながら、どんなに忙しくても必要な栄養を取れるよう、短時間で調理出来るメニューがそろっていることだ。興味深いのは、あの時代にしては豪華と言えるメニューも数多い。周囲は見渡す限り海しか見えず、愉しみといえば食べることぐらいしか無い。だから食事くらい奮発しろよ、ということかも知れないね。 そして何と言っても海軍めしは、男が作る、男のための料理だ。肉じゃが・こんにゃくの油煎り・玉ねぎと揚げの味噌汁・ごぼうめし とにかく実践あるのみ!ということで無難に出来そうなメニューから。いずれも栄養的に申し分ないと思った。肉じゃがについてだが、レシピも幾通りかあるようだ。防衛省のホームページによると (こんな話を本当に公開してる)、牛肉を油で炒めてから野菜を入れて煮るとあるが、「うまい!海軍めし」 によると、肉を事前に炒めないで水で煮ている。しかもアクも取らないのが海軍風、とある。 はっきり言って肉を炒めてから煮物にする方がおいしい。スキヤキの一歩手前のような作り方なので、まずくしようがないから。こんにゃくの油煎り~これはこんにゃくをゴマ油で炒めて、しょうゆを少し絡めて味付けをするという、超簡単な料理。戦艦長門のレシピから。定番料理のため、こんにゃくを自艦で製造したというから、何とも健康的。玉ねぎと揚げの味噌汁も戦艦長門のレシピ。ごぼうめし~スーパーで 「処理済みのゴボウ・ニンジン」 を買った。炊飯器にご飯と一緒に入れて、砂糖・しょうゆで味付けをして炊くだけで、何だか感激するほどおいしい。戦闘態勢で持ち場を離れられない隊員のための一品で、旧海軍ではこの種の 「味ご飯」 が発達したという。ご飯はもちろん麦飯です。 自分でつくるうまい!海軍めしということで、いろいろ参考になったこの本。また面白い料理が出来たらネタとしてUPしていきます。それでは最後に・・・敬礼!海上自衛隊横須賀基地の写真集もあります。写真集はこちらから・・・