札幌ドームに虎党集結~阪神・日ハム戦は震災復興チャリティー試合に(3月20日)
札幌市に転居して約半年、札幌ドームで行われるオープン戦に我が阪神タイガースが来るのを楽しみにしていた矢先・・・不幸にも東日本大震災が発生、世の中野球どころではない雰囲気になったのは当然に過ぎる。この分では3月20日の試合は中止だろうと諦めていたが、思わぬニュースを知った。札幌ドームで行われる阪神・日ハム戦を、東日本大震災復興チャリティー試合として開催するというのだ。 「よっしゃ、それやったら行ったるわ」 という気になった。試合による収益金は、日本赤十字社を通じて被災者支援に充てられるという。それを知って逆に安堵の気持ちになったのは拙者だけではないと思う。試合前は全員で黙とう~鳴り物なしの緊張感漂う空間札幌市営地下鉄東豊線福住駅を降りたら、既に多くの人が球場へ向かっている。さすがに札幌市はまだ寒いので、タイガースのはっぴを着たまんま・・・という人は見なかった。ところが球場へ入って驚いたのは、札幌って阪神ファンそんなにいるの?ということだ。もちろんビジター席は満員で、外野自由席のライト寄りはほとんど阪神ファン。内野席にかけても黄色の輝きが夜空に瞬く星のように見えるではないか。すごい・・・ 試合前に、選手・観客全員が起立して黙とうをささげる。鳴り物もない、寂しい雰囲気ではあるが、試合の趣旨に沿ったものであることはもちろんだ。旗も横断幕もなにもない、リーダーさんが口で伴奏を歌ってそれに合わせるという苦しい展開だったが・・・。さて試合の方であるが、先発のメッセンジャーがパリッとしなくてやきもきさせた。3回まで2失点、タイガースは6回の表に反撃に出て結局2-2で引き分けに。9回の裏を終わっても同点であれば、延長は行わない。今季の公式戦についても、節電のため延長戦を行わない方針だという。まさに「戦時」を思わせる雰囲気で、意気消沈させるものがある。札幌ドームに入ったのも初めてなので、あちこち散策してみる。ちょっとファイターズさん側のスタンドにもお邪魔して、タイガースファンのみなさんの応援がどんなけ迫力あるのか俯瞰してみたが・・・たとえ数的に劣勢であっても勢いは負けてないですよ!国定浩一大阪学院大学教授は、「行動的阪神ファンが日本を元気にする」 と言っておられた。国家的危機の今こそ、虎党が奮起せねばならぬのだ。道頓堀のヘドロの中から引き揚げられたカーネルおじさんだけで 「国宝や、世界遺産や」 と素直に感動する阪神ファン。この 「感動」 が世の中を明るくする。もういちど国定教授著 「阪神ファン式人生の法則」 を読み直してみようと思った。しかしながら、相手方ファイターズの盛り上がりぶりも感銘を受けた。ファイターズは北海道の地にしっかりと根付いているようだ。北海道の誇りを胸に・・・なかなかいいキャッチコピーではないですか。ファイターズのみなさん、ぜひ日本シリーズでお会いしましょう!