旧日本海軍の士官食~チーズマカロニ明治版
旧日本海軍の軍艦・・・戦艦となれば2千人くらいの乗員を擁していた訳で、毎日の食事を用意するだけで戦争状態だったことだろう。基本的に水兵と士官の食事は別々に作っていたという。勤務内容と健康を加味すれば、20代の水兵さんと40代の佐官が同じものを食べる訳にもいかないからだ。 「うまい!海軍めし」というレシピ本によると、士官食は量が少なめながらも、ちょいと豪華な洋食が多い。ちょっと真似をしてみたのは、「チーズマカロニ明治版」という、グラタンのような料理である。まず、ひき肉とタマネギをフライパンで炒めて塩こしょうで味をつけておく。茹でたマカロニをグラタン皿に敷き詰め、炒めたひき肉とタマネギを上からかける。さらにマカロニを敷き詰める。いまどきのグラタンとの違いは、ホワイトソースを使わないところだ。ホワイトソースの代わりに、とき卵を上からかける。最後に粉チーズをふりかける。 仕上げは、オーブントースターで5分くらい火を通し、表面に焦げ目がつくぐらいになったら出来上がりだ。どんな味がするのかというと、パリパリっとしたマカロニと粉チーズの香ばしさがよろしいところだが、非常にあっさりしている(笑)。ひき肉に染みた塩こしょうが唯一のアクセントだからだ。戦前の食事なんてまぁこんなもんだったんだろうなぁと思う。それでも当時にしてはご馳走に違いない。マカロニを食べたいなら、海軍入って士官までなる必要があった訳だ。コンビニ行けば、マカロニサラダやグラタンが平気で売ってる現代は、みんな王侯貴族みたいな食事してんだなぁ。 食べ終わった後に気がついたのだが、卵が熱で固化して、グラタン皿にびっしりこびりついてしまうので、初めに皿の表面に軽くバターを塗っておくのもいいかも知れない。 自分でつくるうまい!海軍めしということで、いろいろ参考になったこの本。また面白い料理が出来たらネタとしてUPしていきます。それでは最後に・・・敬礼!海上自衛隊横須賀基地の写真集もあります。(フリーページ)写真集はこちらから・・(フリーページ内です)