富良野へ行くと「あーあーあああああー」地獄が待ってゐる?
開拓使庁で御世話になっているS氏に誘われ、夏の富良野を見物した。拙者は去年より屯田兵卒として蝦夷地に赴任したものの、あまり遠出をしていない。日々作業に追われ忙しかったのも事実だが、此処で大いに息抜きをしようと意気込む。まずは旭川経由で美瑛にて下車し、一日数えるほどしか無い路線バスに乗って、青い池なるものを見に行く。確かに青かったなーと、自然の神秘さに感心しようと思ったら、え?人造湖なの?と二度驚いた。何やら砂防工事で溜まった川の水が、たまたま火山からのアルミニウム成分が上手い具合に溶けだして青く見えるらしいのだ。北海道だから何でも天然だと思い込んでいるのは、内地人の悪い癖だ。あーあーあああああ?中富良野でラベンダー園などを見る。園内は絶えずBGMがかかってゐる訳だが、例の「アレ」ですよ。あーあー、あああああーああ、あーあー、あああああーああ・・・もうええわ!と叫びたくなる。リフト乗る前からずーっと聞かされてんねん。ところで楽天ブログはジャスラックの歌詞書いていい決まりだが、あーあーの文字だけでも著作権に抵触するのかな?締めは観光バスに乗って、ちょっと遠くの方の花畑の景色なんかも愉しむことが出来た。印象的だったのがバスガイドさんの解説。此の界隈は、日本で有数の過酷な気候なんだと云う。夏は30℃、冬はマイナス30℃にもなるらしいのだ。あーあー、あああああー、なんて呑気に歌ってるばやいでは無い訳だ。ちなみに拙者はあーあー、は一度も見たこと無い。大草原の小さな家系のドラマ、はっきり云って苦手である。お蔭で北海道に対する変な先入観を持たなくて良かったかも知れぬ。ざっと一巡した我々は、トロッコ列車等を乗り継いで旭川→札幌へ無事到着。列車やバスの乗り継ぎ等を事前に全て調べていただいたS氏に、改めて感謝申し上げたい。