帯広「ばんえい競馬」を見た!
拙者は競馬に全く興味が無い人種なのだが、これだけは一度見てみたかった。ソリを引っ張る競馬は、日本広しといえども帯広だけである。北海道開拓時代、入植者達がお祭りの一環として、馬にソリを引かせて競争させたのが始まりなのだ。札幌駅から特急で2時間30分の旅札幌駅で彼女と待ち合わせ、特急「スーパーとかち」に乗る。千歳あたりまでは、車窓に映る景色も見慣れたものだが、南千歳から石勝線へ入ると景色はたちまち一変する。とにかく家がない。駅もない(笑)。野を超え山を越え、汽車(電車ではない)に揺られること2時間半で漸く帯広に着いた。遠くまで来たなぁーを実感したが、実は帯広なんてまだ近いぶるいなのだ。そのもっと先には釧路があり、さらにもっともっと先には根室があり、そこでようやく北海道を縦断したことになる。★まずは帯広市内を散策異様に長いベンチ?昭和の雰囲気エゾリス?デカいからびっくり六花亭の本店は帯広いよいよ帯広競馬場に入場!帯広競馬場は、JR帯広駅からバスで15分くらいの距離に位置する。競馬場内は、馬の資料館や飲食店、おみやげ屋さんなどが並んでいて、ちょっとした観光スポットになっている。入場料百円を払って、いよいよ競馬場内へ入ってみた。早速パドックを見学。馬がデカい!脚が太い!普通の競走馬と全く違いますよ。ちなみにばんえい競馬の馬は、厳密には「道産子」ではないという。開拓時代、フランスから輸入された馬が先祖だそうで、確かにこんなデカい馬は大昔の日本にいなかったはずだ。体重はサラブレッドよりはるかに重い1トンに達する。馬券は買わず見てるだけばんえい競馬のコースは直線コース。スタートすると、まずは高さ1メートルの障害を乗り超える。その後、高さ1.6メートルの第2障害に挑むのだが、その直前に各馬は一旦停止する。途中で停まるのも驚きだが、ここで馬のスタミナを回復させて第2障害に挑むのである。停止時間や仕掛けるタイミングを巡って騎手間の駆け引きが繰り広げられる。いよいよ第2障害~登りきるたびにギャラリーから歓声が上がる。登り切ったはいいが、疲れたのか途中で停まってしまう馬も。歓声と悲鳴が交錯する。ソリの最後部がゴールラインに達しないとゴールしたことにならない。ここも普通の競馬と大きく違うところだ。寸前で勝手に休憩タイムに入ってしまう馬もいて、最後まで勝敗が分からない。ちなみにばんえい競馬のスピードは、せいぜい人が走るくらいの速さ。スタートからゴールまで一緒に追いかけることも可能だ。レース後、表彰式や記念撮影が行われていた。記念撮影は観客の方々も飛び入り参加している。こーいう雰囲気がまた地方競馬らしい。結局、あちこち眺めているだけで時が過ぎてしまい、肝心の馬券を買う処と云う本来の意味も忘れてしまっていた。無事帯広駅に戻ってきました。ちなみに帯広市内は「豚丼」の店が数多くある。店によっては行列を作っているところもあった。我々は帯広駅「エスタ」で豚丼を食べてみた。何だかウナギのかば焼きのようなタレがかかっていて、有名な某チェーン店とは、全く違う趣であった。北海道の写真集はこちらでも