節電の切り札となるか~フライパン一丁で料理を仕上げる
拙者は現在札幌市在住。北海道電力管内では今冬の節電目標を7%とするなど、官民あげての節電が求められている。しかしながら・・・北海道生活で 「いきなり節電」 というのは難しい。例えば夏~エアコンの普及が元々低いから、エアコンの使用を止めたら目標達成!という訳にいかない。もっともっと厳しいのは冬場の節電だ。暖房器具を止めるとなると、今度は生命にかかわる問題になる。拙者の電気使用量の推移冬になると何もかも凍りつく・・・はっきり言って驚いた~北海道の暖房事情 窓は二重、玄関も二重・・・札幌に住み始めて感激したのは、寒さ対策の行き届いた住居設備。暖房器を18度設定ぐらいにしておけば、すぐに室温は20度ぐらいになってくれる。 さすがですなぁー、と地元の方に話したら、「18度?!よくそれで生活できますね!」と逆に驚かれた。秋口で室温がまだ17度くらいだと、セーターとかを着混んで暖房も止めていたのだが、「17度しかなかったら、普通暖房付けるよ!」と言われた。え、みんなどういう生活してるのか?と聞いてみたら、「もっとガンガン焚いて、中でアイスクリーム食べるのサ」と言われて衝撃を受けたのだ。と同時に、あのクソ寒いなかで、なぜスーパーにアイスクリームがこんなにたくさん売られているのかという理由が初めて理解できたのだが・・・。冬季、北海道の一般家庭の室温は、日本で最も暖かいという。北国になるほど部屋の温度は暖かいらしく、東北地方に住む親戚が相模原市の実家に遊びに来た際、「あまりの寒さに震えていた」 ということがあった。彼らは暑さに弱いだけでなく、寒さにも弱いのである(笑)。じゃあ!冬場の室温設定を下げれば電気の節約になるのかというと、それは大きな間違いといえる。北海道の暖房は、熱源の多くを灯油に依存している。内地 (本州) のように、玄関に赤色のポリタンク・・・なんて悠長なことはやってられない。各家庭には立派な燃料タンクが備え付けてあって、タンクローリがガソリンスタンドに給油するような光景が毎日のように見られる。 ちなみに暖房器具で電気を使っているのは、暖房器の制御部分やファンなどに限られるため、室温設定を変えても電力消費にほとんど影響が無い。かといって停電になったら暖房器具がストップしてしまい、人間の生命にかかわる。節電するなら、暖房以外の電気の使用方法を工夫するしかないのだ。「オレンジページ:フライパンレシピBEST」が役に立った料理する際にIHを使っているだけに、自炊すればするほど電気を食うというのが拙者が置かれている現状である。ここで役に立ったのは 「オレンジページ:フライパン一つでできるレシピを集めました」 という特集号だ。これは役に立った。例えばパスタ。これまで、お湯を沸かしてパスタを茹で、フライパンで具を炒めたうえでパスタに絡めて再度全体を加熱して仕上げていた。このレシピによると、 1.パスタを二つに折る 2.フライパンに煮汁を沸かし、パスタを茹でる。 3.具を絡めて煮汁を飛ばして完成 という流れに。フライパンに入れる煮汁は極めて量が少ない。ということは沸かす時間も僅かで済む。煮汁もパスタが茹で上がることでトロみが効きやすく、仕上がりやすいということが分かった。このやり方はかなり使えそうだし、電気の節約にもなりそうだ。鮭のクリームパスタ カレーも煮込まず速攻で作るこれは 「東京カリー番長」 によるレシピ。読んでて 「なぁーんだ、そういうやり方もアリか」 と納得してしまった。カレーというと、タマネギを飴色になるまで炒めたり、グツグツ煮込んだりすればするほどおいしい、という認識が染みついていたが、このレシピは全く正反対だった。煮込まず、フライパンだけで超簡単に作れるという。 そもそも、市販のカレールーは、お湯に溶かしただけでおいしいカレーになるように出来ている!それに注目しなさい、というのだ。確かに・・・各食品メーカーさんのカレールーの 「おいしさ」 は、既に極めるところまで極まっている。たまねぎがシャキシャキしてても違和感無かった・・・ 超簡単な作り方とは、肉と野菜をフライパンで炒めたところで、お湯に溶かしたカレールーを注ぎ込み、具に味がなじんだら完成!だまされたと思ってやってみたが、案外イケるのだ。下手に手を加えるより旨いところが憎たらしい。作業時間の大幅短縮で、それなりの節電効果があるのではないだろうか。