札幌イルミネーションをカップルで見ると別れると云うジンクスは承知しているが、やっぱり吸い込まれてしまうから怖い
今年もあと僅か、年末年始は帰省するので彼女と会うのも最後だ。この時季の札幌の日暮れは早い。早いなんてもんじゃない。もう三時半ぐらいから暗くなり始める。三越で食事と云っても甘々なパンケーキを食べまくり、大通公園でやっているホワイトイルミネーションを見に行く。例のジンクスとやらは承知しているが、何となく吸い込まれるように見に行きたくなるんだから怖い。別に喧嘩することなく見学は無事終了。結局、ただのイルミネーションを見ているだけで、何が危険なのかよく分からん!地下鉄大通駅前で彼女と別れた後、拙者は暫くあちこちを歩き回っていた。街灯とイルミネーションが仄かな雪明りを保っている。既に不思議でも何でもない景色ながら、時間の許す限り見惚れてしまうものなり。とにかく静かで静かで12月29日早朝、新千歳空港は閑散としていた。是から東京方面に帰省する人間など少ないのだ。誰もいない飲食店街に、古い札幌市電のオブジェがある。運転席からの景色も寂しい限りだ。今回は、全日空の株主優待でプレミアムクラスに乗った。41,770円が22,970円なのだからお得だが、去年行われた公募増資でうんざり感を味わっただけに、嬉しさも中途半端。「京都一予約がとりにくいと云われる人気店」の弁当が出たが、おままごとかミニチュアのような小さな弁当だ。揺れる飛行機で熱い雑炊をすするのがこんなに大変だとは思わなかった。弁当を片づけ、日経の残りを読んでいるうちに、機は早くも着陸態勢。シート備え付けのスリッパは使わなかった。株主として経費節減に協力せねば。さて窓からは、霞ヶ浦と共に茨城空港が見えた。開港当時、あれほどマスコミに叩かれ、バカにされた公共事業は無かったが、世の中やってみなければ分からないことが多い。札幌-神戸間は2往復が就航、そのうち1便は那覇まで行ける。上海便も盛況で、台湾からのチャーター便も盛んに発着している。意外に健闘しているではないか。北関東の実力を侮ってはいけない。羽田からあれこれ乗り継いで、やっと着いた相模原。相模大野駅前の再開発事業は大詰めを迎えていたが、工事は年末でお休みなので、周囲は極めて静粛なり。そしてこのまま静かに一年が終わりを迎えようとしている。