阪急三宮駅の「神戸阪急ビル」が再開発で復活か
かつて三宮駅といえば、阪急電車が出入りする神戸阪急ビルがランドマーク的存在といえた。1936年に完成したモダンな駅ビルは、阪急百貨店や映画館が入居。建物から阪急電車が出入りする光景から、「阪急電車のお城」などと言われたのである。 ところが阪神淡路大震災で建物が大きな損害を受け、後に解体を余儀なくされた。それからどうなったかというと、3階建の暫定ビルで細々と営業する有様で、「お世辞にもターミナル駅とは言い難い」 状況のまま今日に至っている。中途半端な状態の三宮駅ビル数年前か、かつての神戸阪急ビルのミニチュアが期間限定で販売されたことがある。1万3千円ぐらいの値段で、しかも阪急梅田駅などの限られた場所のみで販売された。にもかかわらず、あっと言う間に完売したそうだ。 神戸阪急ビルを懐かしむ人がいかに多いかを証明する出来事だった。だいたいが、駅ビルのミニチュアが飛ぶように売れるだなんて、阪急でしかあり得ない現象ではないか。 神戸阪急ビルのミニチュアが手に入らなかった悔しさからか、拙者は自分の 「阪急レイアウト」 に、駅ビルから電車が出入りするシーンを組み込んでみた。いつの日か、「阪急電車のお城」 が復活することを祈願して・・・。ビルから出入りする光景にこだわってみたそして待ちに待った明るいニュースが!神戸阪急ビルが再開発で復活!そんな明るいニュースが聞こえてきた。神戸新聞社によると、高さ100メートル級の高層ビルに建て替えるというのだ。 数年前の報道では、阪急神戸線が神戸高速鉄道の新開地へ直通するのをやめて、神戸市営地下鉄と相互乗り入れする、そのため三宮駅を地下化した後に神戸阪急ビルを建て替える、なーんて話だった気がする。 神戸市営地下鉄と相互乗り入れというアイデアも面白い。阪急神戸線から新開地方面へ直通する乗客は、あまり多くはないようだ。新開地や山陽電鉄線への輸送は阪神電車に任せて、神戸市営地下鉄沿線の住民は確実に阪急神戸線へ誘導する、これで阪急阪神の統合メリットも活かせることに?神戸高速鉄道線から三宮駅へ入線する神戸線特急昔の駅ビルは、電車の線路の上にも建物があった。今度の再開発は、線路の上に建物は作らないという。将来、地下化工事をする可能性も考慮したのだろう。 で、肝心なのはビルのデザインだ。神戸新聞によると、震災前と全く同じという訳にはいかないが、雰囲気は受け継ぐという。そうこなきゃ阪急じゃない!阪神間モダニズムという、沿線独特の雰囲気はぜひ継承してもらいたいと思う。相模太郎ポータルサイト~阪急を愉しむ~こちらもぜひご覧下さい。・阪急のモダニズム ・宝塚大劇場のある風景 ・震災そして復興へ・Bトレのレイアウト ・映画「阪急電車」の世界