歯科医療事務管理士への道~やってみたらこうなった「3」
「歯科保険請求マニュアル」を読み始めて2ヶ月目、やっぱり通信教育講座をやってみるか、という気になった。これまでの経験から言うと、本さえ読めば理解できたが、医療事務だけはどうにもならないことが分かってきた。恐らく、歯科医療の世界があまりにも非日常的過ぎるからだろう。「歯科助手」で検索してみると? いつも使っている某大手通販サイトで試しに 「歯科助手」 と打ち込んでみた。そうすると、「???」 出て来たのはナース姿のキレイなお姉さんの画像ばかり。ああそうか、コスプレ衣装も一緒に出てきてしまったようだ。 検索結果の中に、某大手教育機関の歯科助手講座なるものが見つかった。前に調べたとおり、「試験は在宅で本見てOK」「1から学びたい人も安心」などと、相変わらずうまいこと言ってる。 申し込むタイミングを考えてみた。受講生になれば、在宅試験を受ける権利が得られる。在宅試験を受けられるのは学習開始から1年間。その期間を過ぎると自力で会場で受けなければならない。 拙者は会場試験には全く自信がない。もちろん会場試験も、参考書を持ち込んで受験していいことになっている。問題なのは試験時間だ。実技試験は1問につき1時間の時間配分。限られた時間でレセプト作成問題など出来るだろうか?できれば自宅でゆっくり、納得がいくまでやってみたい。 とりあえず、今読んでいる 「歯科保険請求マニュアル」 を全部読んでから受講しよう!ということになった。ゼロから受講し始めるより、あらかじめ予習した方がスムースだろう、という読みがあったのだ。確かにレセプトの説明は、この本ではよく分からない。ただし、歯の仕組みや治療方法については大まかに分かってきた。勉強し始めて3ヶ月後、ついに通信教育の申し込みをする 某大手教育機関の通信教育を申し込んだ。そしたら、自宅に教材が届いたのだが、しっかりした段ボールに梱包されていた。えらい大げさやなぁと思いつつ、箱の中を改めると、なるほど教材がそれなりにびっしりと入っていた。 とにかく「教材1」というのから取り掛かることになっているので、それを読み始める。 一般的な歯科医院の仕組み、歯科助手としての心構えといった話からスタートした。まぁこの辺は、読めば分かる話である。そして、予想通り歯の基本的な仕組みについての解説が後に続いた。 歯の基本的な仕組みについては、前もって読んでいた「歯科保険請求マニュアル」にあったことと同じである。歯の仕組みは、何となく理解したつもりでいるから、このあたりはスムースに進んだ。やっぱり予習をしておいてよかったのである。 その後は、社会保険の仕組みについての話だった。社会保険については、社会保険労務士試験の知識が活きた訳だが、なにぶん社労士試験なんて昔の話である。少なくとも、後期高齢者の医療制度は当時は無かったっけ。 うん、教材1は、1週間もあれば理解できるような内容だった。同封資料によると、テキスト1の学習期間を1ヶ月としていたが、1ヶ月かける必要はないと思う。それより、レセプト作成などの実技を習得するのに、べらぼうな時間がかかるだろう、という事前予想があった。だから、前もって予習をしておいたのだが・・・。 1週間後、教材の中に同封されている第1回添削課題をやってみることにした。教材1を読み終えた後にやる前提になっているのだ。課題は、あくまで教材を見ながら説くことにした。医療事務系資格の特徴は、本見て確実に得点することなのである。特に在宅試験は85点以上取らないといけない。常に満点を取る気持ちでないと、パスしないのだから厳しい。マークシート試験の資格は、だいたい70%取れば何とかなったが、85%というのはめちゃくちゃ厳しい。15%の差は、けっこう大きいのである。 添削課題を郵送した。通信教育の郵便というのは特殊だそうで、切手代は15円で済む。封筒が完全密閉になっていないのが大きな特徴である。15円で済むのはいいけれど、コンビニで15円切手や5円切手の取り扱いがなくて、結局郵便局の窓口まで行って提出してきた。