彼女が北海道からやってきた~(2)
札幌に残してきた彼女が、はるばる東京へやってきた。11月上旬以来のことで、今回は両親との会食も予定されている。いやぁー、盛りだくさんの日々だった。まず羽田空港に彼女を迎えに行ったのが土曜日の昼ごろ。京急羽田空港駅で待ち合わせ、京急蒲田でスイッチバックする電車を選んで横浜へ。横浜そごうをブラブラした後、やることが無くなったので、何となく日産本社のショールームへ入った。最近のスカイラインは西部警察の時代とえらい変わったなーなんて感想が漏れるところが年代を感じさせる。こんなもの沢山持っています!それでも時間が余ったので、原鉄道模型博物館へ入った。すみませんね、拙者の趣味で。いい時間になったので、横浜駅から相鉄線に乗る。大和駅で乗り換えて相模大野駅で下車。伊勢丹相模原店のレストランで両親と会食をした。四人での会食は一年半ぶりのことだ。会食を終えて、相模大野駅から電車を何度も乗り継いで武蔵小金井の拙者のアパートへ着く頃には10時くらいになっていた。あー忙し・・自宅BARも少しずつ出来ています!日曜日はド定番な東京観光を日曜日、ド定番な東京観光として、ずばり東京駅に行くことになった。八重洲口の大丸で食事をする。そう云えば、今から三十年前のことだった。父の転勤で大阪から相模原へ引っ越したのだが、母に連れられて新幹線を降り、待っていた父と夕食を共にしたのが大丸のレストランだった。三十年ぶりの食事を婚約者とすることになり、ここまでの気の遠くなるやうな道程の長さを噛み締める。東京駅はすっかり観光地化されている。地下街のキャラクターグッズショップ群にはたまげた。東京駅と云う存在は、長らくいい大人のための駅だったと思う。相模原に住んでいた時分、東京駅を降りる用事がまるで無かった。勤め先ではないし、新幹線も新横浜や大宮から乗ってしまう。駅前は、大企業の本社が連なるビジネス街で、そんな大企業の勤め人でもない拙者にとって、悲しい程用事のない世界だった。しみじみ思ったのは、丸の内がすっかり高層化されていて、JPタワーのように観光スポットになるような再開発が随所に行われていること。なるほど、これでは普通の人も平気で歩ける。このJPタワー、低層階は旧東京中央郵便局時代の面影を残した重厚なデザインとなっていて、ここから東京駅丸の内口を眺めることも出来た。もちろん観光客でごった返している。時間の許す限り有楽町や銀座を「ブラブラ」し、もちろんブラブラするだけに終わった後は、銀座線から撤収。一人では絶対行く気ないところ最終日、もっと早く起きれば良かったかもしれない。ド定番過ぎる東京観光=東京スカイツリーに行くのだ。浅草寺に行くことを考えて、浅草駅で彼女の荷物をコインロッカーに入れておいたが、浅草で下車したことで時間を食ってしまった。隅田川を渡る先にはあのスカイツリーがよく見える。すぐそこ?と思って歩いたら、けっこう距離がありまして。スカイツリー前に到着したが、改めてその大きさに驚く。見上げ過ぎて首が痛い。スカイツリー入口の待ち時間を確認し、上に登るのを断念した。その代わりにソラマチダイニングで食事をする。30階でも十分高く感じ、まぁいいやと勝手に満足する。後は、時間の許す限りソラマチのショップ群を見て回る。スカイツリー駅から東武電車に乗って、ようやく浅草へ。時間の余裕がなく、浅草寺も次回の楽しみにとっておくことに。最終日はまことに中途半端に終わってしまった。都営浅草線の浅草駅で、羽田空港行きの電車を待つ。行き先が羽田空港と書いてあれば、京急でも京成でも都営でも北総車でも構わない。彼女が乗ったのは京成車だった。乗った本人は、どこの会社の車両かも分からないだろうし、分からなくても構わない。今度、キミが東京に来る時は片道切符で来ることを信じている。