消防設備士乙種5類~意外な苦戦と巻き返し(第2回)
5類消防設備士完全攻略~この本だけが頼りだ。6類(消火器)を取った際も、Ω社の本だけが頼りだった。それでも何とかなったので、5類もこれで大丈夫や、とその時は思っていた。 前より楽な部分がある。6類を持っているから、消防法関係と機械に関する基礎知識について科目免除が受けられるからだ。これは助かった。後は梯子だのロープだの、ひたすらオリロー的知識を詰め込むだけや。 平成27年10月XX日~約8年ぶりに来た試験場~昔と何も変わっていないような気がした。大きく変わったのは京王線笹塚駅前の様子ぐらいか・・・。 さて、試験は筆記と実技がある訳で、まずは実技試験の問題を見てみた。どんな問題が出るのか・・・参考書の例題しか見ていないので、何となく不安だったのである。印刷がモノクロで、写真も不鮮明で見にくい・・・ まずは救助袋の各部名称を答える問題、これは勉強で得た知識どおりと思ったが、何となく言い回しがあやしいところもある。他、避難器具の点検についての出題、これも何とか。もう完全にお手上げだったのは工具の名称を答える問題。参考書に載ってないものが出たよ。最後は避難器具の使用方法を問うもの。穴埋め式に文言を書いていくのだが、表現としてこれでいいのか正直悩む。 筆記はまぁ想定の範囲内だったが、溶接の問題が一問、さっぱり分からなかった。工具の問題といい、どうも大工仕事の知識が全く欠けてるのは確かだ。 どうだろねー、もやもやしながら合格発表まで待った。そして結果通知到着、結果は不合格(笑)。 困ったのはその内容である。不合格通知はなかなか親切で、分野ごとの正答率が表示される。筆記が78%~合格ラインはクリアしているが、実技試験が35%ってどうよ(笑)。 筆記も実技も合格ラインを割っているのなら、何となく全体的に勉強不足なんだということが分かるが、実技だけ駄目というのは困る。○×式クイズではなく、実際に用語を答えたり操作方法を正確な言葉で表現することに難があるということだ。実技の対策が不完全だということで、参考書「5類消防設備士完全攻略」が完全じゃ無かったのである。ではどうするか?それは自分で解決しなければならない。 とりあえずまた「中距離電車」に乗って街の本屋さんへ。消防設備士の参考書を片っ端から物色したが、実技試験を詳しく掲載した参考書がない。「5類消防設備士完全攻略」が一番詳しい部類なのである(笑)。大工仕事の知識が無いからって、工学関係の参考書も物色したが、今度は専門的過ぎて消防設備士という仕事から脱線してしまう。 参考書に掲載してある例題以外に様々な問題が出題されているようだが、出題の傾向がよく分からない。ネットで何となく検索してみたら・・・2ちゃんねるであるページに行きついた。実技試験の情報交換をしているのだ。 内容は数年前からに遡っていて、中には記憶が曖昧なまま概要だけを投稿する人もいれば、まるで書き写したかのように問題を正確に投稿している人もいる。模範解答もあったり無かったり、なのだが、なるほど!過去にこんな問題が出ていたのか、と興味津々に読んでいた。先日の試験で工具を答える問題で降参してたが、過去にも様々な問題が出題されているようだった。基礎的知識がないものは、とにかくネットで検索しまくる。 結局、その2ちゃんの投稿を読んで足りない箇所は講習で使ったテキストを参照したりする。市販の参考書だけではまず無理だということがよく分かった。6類の時にはそこまで苦労しなかったけどなー。 平成28年1月29日~再試験の前日に相模原の実家へ泊った。嫁が所用で余市へ帰ったからだ。この日の寒さはこたえた。翌日はかろうじて晴れ。久々に小田急線に乗って東北沢下車、そこから試験場へ向かう。 落ち着いて実技試験の問題から見た。やっぱりネット情報が役に立ったよ。参考書以外の情報に接することで、自分が思い違いをしている箇所も分かったし、そもそもネット情報の過去問題と全く同じ問題もあった。ただ、全体として前回よりも問題が易しかった感じもする。それは経験を積んだせいだろうか。 1ヶ月後、結果は合格(笑)。しかも笑えたのは、実技試験の正答率が100%だったということ。記入した問題全てが合っていたということになる。ほんまかいな・・・。