3連休の出来事~この世界の片隅でトイレのレバーハンドルが故障したの巻
まさかそんな災難が起こるとも思わず、連休初日は嫁と呑気に新宿をブラブラ。ルミネのイートモア スープ&ブレッドで昼食を。これぞ「ゲミュートリッヒ」なひと時だ。メタボ直行のパンケーキは嫁さんとシェアだ 連休2日目は、天気も良くないから「明日何をするか」を考える。ネットでたまたま見つかったのだが、映画「この世界の片隅に」を川崎市民ミュージアムで上映するというネタ。8月は「平和を考える月」に相応しい映画を連日上映しているそうで、企画自体に古いサヨク臭がもよおす訳だが、「この世界の片隅に」は一度見たいと思っていたし、600円という値段に惹かれた。 600円で映画を見るためには、それなりの苦労が必要だ。この川崎市民ミュージアムは等々力緑地という場所にあって、半ば陸の孤島だ。電車やバスを乗り継ぐ場合の交通費を考えるとクルマで行く方が有利だが、駐車場に入れないリスクもある。当日券を午前10時30分から発売するそうだが、「もっと前から並んでるでしょ」と予想した。相当早く出発せねばならない。 いよいよ3連休最終日、早朝からラパンで川崎方面を目指す。等々力緑地に着いたのは10時10分前。それでも市民ミュージアム前駐車場は満車だ。今日はフロンターレの試合もあるらしく、駐車場に入れず企画倒れか?と思いきや、ミュージアムから一番遠い駐車場に空きがあって救われる。 そしてミュージアムに入ると・・・ホール入口は長蛇の列を作っている。本日の分は終了で企画倒れか?と思いきや、列に並んで何とか券を買うことが出来た。 さて映画の方だが、後知恵排除の徹底した時代考証が高い評価を受けているだけあって、戦時中の日常生活のリアルさが良く理解できる内容だったと思う。自宅の庭先が既に戦場と化した緊迫感も素晴らしい。ラジオの空襲警報の緊迫した放送がリアル過ぎて、本当にこの場から逃げ出したい恐怖感を感じる。 広島の原爆については間接的な描写に留めているが、広島市内から飛んできた窓枠が木に引っ掛かっているシーン、全身が腐敗したような被爆者がうずくまったまま亡くなったシーンなどは、原爆の真の恐ろしさを強烈に訴える表現だと思う。ただ、九州まで聴こえたとされる原爆の爆発音が呉で聴こえず、衝撃波だけ伝わっている表現は「?」と思ったが。 主人公「すず」が、周囲の光景に対して自身が得意とする絵画と空想力をそのまま「絵」として用いる表現は、アニメだからこそ出来るワザだよなーと感心して見ていた。主人公「すず」の声を務めた「のん」さんも素晴らしい。クドい広島弁もリアルだし、主人公「すず」の常にワンテンポ遅れた、おっとりした雰囲気を良く表現していた。もっと活躍していい女優さんなのに・・・。 終戦時の苦労を想えば、現代の我々は何と恵まれ・・・と思いきや、家に戻ったらトイレのレバーを動かしても水が流れない事件が。トイレの水は、レバーで重りを引っ張り上げることで水が流れる訳だが、レバーの軸が劣化して折れたのだ。水洗トイレという、戦時中の人々からすれば夢のようなトイレも、故障したら元も子もない。 世界で最もトイレに敏感な日本民族だけに、これはすぐに直さねばならない。お盆でアパートの管理会社は休み、これって自分で何とかせぇって話? まずはネットで情報集め。そしたら、水道工事の会社が丁寧にレバーの交換の手順を説明してくださっていた。有り難い反面、「人から金取れる程の技術を、無料でブログなんかに公開することの是非」を考える。現に、ホームセンターで部品買って自分で出来ることが分かってしまった訳だから。 とはいえ、イナックス対応の部品を手に入れるため、ホームセンターを3軒はしごすることになった。自家用車の機動力をこれほど有り難いと思ったことは無い。 いよいよ作業開始!やってみると意外に簡単だった。唯一苦戦したのは、重りをつなぐ鎖の接続。本来は水道を止めてタンクの水も排出して作業するらしいが、水を貯めた状態のまま作業することも出来た。最後に「大小」のシールを貼って完成だ。「大小」の文字がデカ過ぎるよ(笑)。この世界の片隅で、「これまで当たり前だった日常」に素直に感謝だ。