近鉄特急「青の交響曲」~ラウンジカーでゆっくりしている時間もあまりない
大阪旅行最終日、お墓参りのついでに橿原神宮でも参拝することにした。お墓が近鉄南大阪線の線路にちょっと近いから、空いた時間を有効活用したかっただけのこと。だから吉野までは行けない、せめて橿原神宮ぐらい行っておこう!と云う訳だ。此処でちょっとしたネタ作りも兼ねて、帰りに青の交響曲(シンフォニー)に乗ってみよう!と思い立った。とは云っても、近鉄が誇る特別列車だから事前に予約でもした方がいいと思って近くのJTBへ聞きに行ったら、「販売手数料がかかります、近畿日本ツーリストさんの方が得ですよ」と言われた。まさか他社を案内されるとは思いも寄らなかったが、言われたとおり近ツーさんへ聞きにいったら「発売は一ヶ月前からです。一ヶ月前が平日なので、ネットで申し込んだ方が確実です。『しまかぜ』はおかげさまで即完売であることが多いんですが、青の交響曲はそこまでではないです」と、鼻高々な感じの説明に苦笑いを催す。そのとおり近鉄のホームページを見ると、結構簡単に買えることが分かったが、テーブルの付いたツイン席はネットで買えないんだって。先に買っておきたいから、まぁ普通の席でもいいやとネットで券を買っておいた。二人で1,440円~デラックス料金込みでこの値段が安いのか高いのかよく分からない。さて、橿原神宮の参拝も終えて、帰りに考古学博物館の埴輪などを見て、畝傍御陵前駅から普通列車に乗って橿原神宮前駅に戻って来た。乗車に際し、ネットで買った際にプリントした紙とクレジットカードを持参のこと、と注意書きがあったので、アテンダントに提示するのかと思ったが、それらしきコトは何も無かった。デラックス車両のみ、JRに例えるとオールグリーン車と云う豪華さを誇るものの、南大阪線を走るだけあって実態は庶民の電車!指定された席へ行くと、お婆さんが勝手に二人分の席を占領してる。「えらいすんまへんなぁ」とお婆さんは立ち去った。早くも「一体どないなってんねん」と云う展開。ラウンジカーへジェラートを食べに行ったら、明らかに酔っぱらったオッサンがバーカウンターの兄ちゃんに絡んでいる。お陰さんでジェラートを食いながら、兄ちゃんが社会人になって近鉄特急のラウンジカー担当になったいきさつまで全部聴かせてもろたわ(笑)。ネットで予約できなかった席は確かにグレードが高い。なるほどねぇ。自席へ戻ったけど、大阪あべの橋まであと20分くらいしかない。此のまま東京まで行ってくれたら最高なのだが。お土産は「忖度まんじゅう」に決まり!東京の御家人衆に配るお土産を考える。沢山有り過ぎて何を選んでいいか悩むのだ。前もってネットで調べていたが、「面白い恋人」は既にネタとして使っているし、「大阪城の恋人」みたいな如何にも便乗商法的なものはかえって面白くない。何でもいいが、「大阪環状線の恋人」って意味分かんねーよ!京都の舞子はんをパッケージに用いた「白塗りの濃い人」は鋭い!と思ったが、新大阪では売って無かった。当たり前か。で、結局選んだのは、籠池理事長ネタに便乗した「忖度まんじゅう」~商標登録出願中ってんなもん出願するかぁ!と突っ込みたくなる。青の交響曲に乗ったまま東京まで行って欲しかったが、新幹線もグリーン車だからいいや(ただし「こだま号」のグリーン車!)~時間だけやたらとあるので、それこそビッフェでも連結していれば時間そのものを愉しめるんだけど、こだま号は車内販売も無ければ自販機も無い。だから新大阪駅で事前に買い込んでおく。 夕食はホウライの豚まん、シューマイ、チマキまで買い込んで完全なホウライ祭り状態。ホウライ特有の刺激臭が周囲一帯を汚染する訳だが、車内は気持ち悪いくらい誰もいないから遠慮なく。橿原神宮から東京までの長い旅もようやく終わりだ・・・。