世の中野球どころじゃない時に阪神が勝ち続けると云う不思議
拙者は阪急阪神HDの株を持ってまで応援しているのだが、電車も駄目、ホテルも駄目、旅行部門なんか壊滅、甲子園球場も入場制限で売り上げがさっぱり、なのにタイガースの野球チームだけは好調だなんて、前代未聞の事態ではないか。マルテが大ホームランを打って、ベンチ全員でポーズをとってる、あの異様な盛り上がりがかえって可笑しい。緊急事態の関西圏の何処を見ても、あんな明るい雰囲気は見られないだろうに。その、阪神と云う球団は、物事を深刻に考えたりするのが苦手な集団なのは昔から分かっていて、それがコロナ禍における、ある種の耐性を得ているのかも知れない。此処で関西圏を盛り上げるべく、さらなる活躍を祈念したいところだが、此処と云うところでコケたりするのが浪速の球団。本当にちゃんとカマして呉れるのか、心配のあまり巨人戦となると、まともにテレビ中継も見ていられないのは何時ものことである。嫁さんは冗談交じりに「外野のヤジが減ったからじゃない?」と言った。え?本当にそんな理由かなあと思ったが、日本人のことだから、案外そういう要素もあるかも知れない。今活躍している若虎達は、我々昭和世代より遥かに空気を読むことを強いられた世代だ。なにせ、川藤みたいな豪傑型人間は、ほぼ絶滅したと云っていい。そんな若い彼らの感性は、我々の想像以上のデリケートさを持っているかも知れないのだ。「空気」と云う化け物、其れはコロナ禍の日本を重苦しく覆っている。世の中オリンピックどころじゃない時に敢えてやろうとする意味 某人権派弁護士の先生が東京五輪反対の署名を集めていると云う。生命を犠牲にしてまでオリンピックをやるのか?この種の脅迫めいた文言には辟易した。賛成ってことは、生命を犠牲にしていいの?なんて詰め寄ってくるんだが、二者択一を迫る、0か100かの思考、これ等は専門家の言葉を借りれば、それこそ生命にかかわる精神的病理と云うことになる。ゼロリスクなんて元々有り得ない。だから、与えられた条件で何が出来るのか、限界まで考え実践しようとする。其れが人類の進歩と云うものだ。 東京オリンピックに反対する主張の異様さが目に余って来た。大病を克服した競泳選手に対する脅迫など、其の最たるものだが、笑ったのは某解剖学の先生による、オリンピックは「解剖学的に見て現代の歪み」とする記事に「待ってました」と飛び付いているところ。 そりゃ、極限まで速く走ろうとしたり、42キロ苦しい思いして走ったり、解剖学的に見て妙ですよ。そんな分かり切ったこと、なに今更疑問に思っちゃったの?もうスポーツそのもの、全部無意味だからやめましょう、みたいな勢いね。健康管理大丈夫? 究極だったのは、1940年の東京五輪中止を「世紀の英断だった」と持ち上げているネット記事まで出た。戦局の悪化で「其れどころじゃ無くなった」悲しいエピソードです。日本近代史の恥部ですな。日本が破滅に向かう流れを誰も止められなかった訳ですよ。何故って「世論が暴走した」から。軍部だけじゃないよ、世論も「間違える」んだよ!空気に逆らってまで戦争を終わらせることこそ「世紀の英断」だったんじゃないの? まあ、我々一般人が、コロナ禍の不安に耐え切れずにヒステリックになっちゃうのは仕方ない一面もある。でも其れが「空気」となって、前向きに努力している人間を苦しめたりするのが一番困る。ゼロリスク思考では、なぁーんにも出来ないし、進歩が無い。まさに「家畜」とおんなじだと言えるだろう。 だいぶ話が逸れてしまった。で、其の弁護士の先生は、人権派なんだろうから、もちろん北京五輪はボイコットと云うことでよろしゅーございますね?自作バナーであります