特急「ゆふいんの森」に乗車して豊後森へ向かう
特急「ゆふいんの森」に乗ることが目的だったので、別に由布院に行かねばならぬ訳では無かった。あくまで目的地は豊後森駅、駅近くに「豊後森機関庫跡地」があるから見ておきたかったのである。今回は完全に鉄道ヲタ的な旅なので、嫁さんの同伴はなくワンマンで出発進行!特急「ゆふいんの森」の車両は、一世と三世があって、拙者が乗車したのは一世の方だ。本当は三世に乗りたかったのだが、ダイヤの都合でどうにもならない。ただし、一世の特徴は平成初期のバブルカーのような独特の雰囲気を残しているところ。どうです、此の金キラ金の装飾!網棚が全部金と云うのが凄い。ちなみに三世の車内は、天然ナチュラルな雰囲気が色濃くなっている。時代の流れが、こんなところからも感じられる。先頭車両は展望が効く。ハイデッカー車なので、運転士の頭越しに前面展望が拝める訳だ。拙者は小田急ロマンスカーに乗ったことはあるけど、展望席に恵まれなかったので、展望席自体が初めてだ。お断りしておくが、拙者が座ったのは、列車の最後尾です。動画撮影しないから、後ろ向きでもいいのだが。豊後森は水戸岡先生の独壇場豊後森駅は、古い駅舎の風味を残しつつ、リニュアルされている。もちろん、拙者が尊敬する水戸岡先生のデザインである。デザイナーの個性を全面に打ち出すことに全く躊躇しないのがJR九州の面白いところだ。駅から徒歩10分程度の場所にある「豊後森機関庫跡地」~広大な敷地だが、記念公園となっている。展示されているのは9600型蒸気機関車。ちゃんと前照灯が点灯している。公園の設計は、もちろん水戸岡先生の監修である。もう街そのものがデザインされている感じ。使われなくなった建物は、機関庫ミュージアムとなっている。往時を再現したジオラマがあった。かつて久大本線の列車運行の要だった豊後森、最盛期は蒸気機関車25両、職員200名、乗降客5,800人を数えたそうだ。今の閑散とした雰囲気からは想像出来ない。公園に隣接している倉庫跡地は、カフェがオープンしていた。森のクレヨンと云う店で、此処でカツカレーを食す。公園が見渡せる素晴らしい眺望!目の前は久大本線のレールが敷いてあって、ほんの一瞬の出来事であったが、特急「ゆふ」の深紅の列車が目の前を通り過ぎて行った。カフェに併設の店舗では、お土産も買える。「豊後森機関庫ものがたり」は、地元の福祉施設の皆さんが製造したお菓子です。ちなみに、久大本線は、自然災害で何度も鉄路が寸断されている。最近の被害は、令和2年7月豪雨による橋梁の流出。復旧に八ヶ月を要した。九州の鉄路は、常に自然災害との闘いである。 豊後森の写真はホームページ版でも掲載しています。詳しくはこちらからのサイトはこちらから・・