スケルトンの鳥居「神徳稲荷神社」から旧鹿屋駅へ向かう
スケルトンの鳥居が青空に美しく映える神徳稲荷神社に別れを告げて、我々は旧鹿屋駅に向かう。旧鹿屋駅は、鹿屋市役所のすぐ近くに位置しており、往時を偲ぶ鉄道記念館となっているのだ。神徳稲荷神社から徒歩15分くらい歩いた。途中、旧大隅線の線路跡地を見ることが出来る。旧鉄道橋が道路に転用されたことを示すプレートを発見。道路は緩いカーブが続いているが、鉄道線路としては急カーブと思われる。此のカーブした道路を歩いて行くと、旧鹿屋駅だった地点に行けるのだ。鹿屋市鉄道記念館は、公園の中にある整備の行き届いた施設だった。入場料は無料で、施設管理者の方が入鋏した入場券を記念にくれる。記念館内は、当時の資料が数多く展示されている。鹿屋駅の構内図を見て、なかなか大きな駅であったことを実感。最盛期は貨物も扱っていたようだ。大隅線が廃止された際に掲げられた横断幕があった。鹿屋市の人口は決して少なくないのに、鉄道を維持出来なかったのが不思議である。もっとも、鹿児島市へ出るのに大隅線は不便だった。錦江湾沿いを国分までずっと北上して、日豊本線に乗換えて鹿児島市へ向かうことになる。通勤通学は無理と云えよう。大隅線を走っていたキハ20が保存されていた。乗務員が非常時に使うと思われる消火器が其のままになっていた。しかも、車体外部に消火器格納庫があるのを発見!消防設備士の免状を持ってる拙者は、ついつい消火器に目が行ってしまうのであります。(→消火器のマニアックな写真はこちらでも)鹿屋市鉄道記念館を後にした我々は、帰りのバスに乗るために「リナシティ」を目指す。中心市街地と思われる道路を一キロばかり歩いたが、途中はいわいる「シャッター通り」のような様相。何だか神戸電鉄小野市駅前を歩いたときを思い出してしまった。本当に不思議なのは、中心市街地だと云うのに、リナシティへ着くまで一人として人と擦れ違わなかった。一キロ歩いて誰にも会わないとは・・・。 リナシティの建物は真新しいもので、品数豊富なスーパーもあった。人影の無い旧商店街との落差に戸惑う。リナシティ内に立派なバス待合所があって、其れなりに交通の要衝なのに鉄道が維持出来ないのがやっぱり不思議。だって鹿屋市より小さい街を走るローカル線なんて、いくらでもあるからだ。バスとフェリーを乗り継いで、鹿児島市側の鴨池港へ到着。対岸の大隅半島は、やはり近くて遠い存在だった。 さて、鹿屋市をブラブラ歩いた記録をまとめてみた。「鹿屋航空基地資料館」の様子は→こちらから! 「神徳稲荷神社」や「鹿屋市鉄道資料館」のベストな写真は→こちらから!のサイトはこちらから・・