鹿児島→東京出張で「アワーズイン阪急」に泊まってみた
所用があって帝都まで出張することになった。天文館から出る空港行乗合自動車に乗り込んで、センテラスの前を行ったり来たりする市電や鹿児島交通の乗合自動車を暫く眺めてみる。鹿児島生活も四年近くになるが、いずれこうした光景も見られなくなるかも知れないと、目の前の景色は注意を払って眺めるようにしている。空港に着いて、待合室にある食事処で柿の葉寿司を食す。柿の葉寿司なんて奈良のイメージしか無かった。アイス珈琲も飲みたかったが、どうせ機内でも珈琲が出るし、珈琲を弐杯も参杯も飲んで便所が近くなったり眠れなくなったら困るから暫く我慢。云ってることが小學生レベルである。是から乗る全日空機が、鬼滅の刃の仕様であることに何の感激も無い拙者は明らかに時代に取り残されているらしい。東宝の株価が上がって有難かったくらいの感覚。羽田行の全日空機、窓の景色は遠ざかる夕日が僅かに空を照らすのみだ。汽車ならともかく飛行機に乗ってまでいちいち景色を眺めている拙者にとって、外が真っ暗になると暇でしょうがない。センテラスで買ったお菓子と機内で配給される珈琲を味わいながら「ウクライナの歴史」を読む。アワーズイン阪急のシングル館に宿泊羽田に着いて、もう遅い時間だから直ぐに京急や国電を乗り継いで大井まで来た。今日の宿泊はアワーズイン阪急。もう疲れて仕方なかったので、あっという間に熟睡だ。翌朝、あらかじめ買っておいた野菜サンドとバウムクーヘンを食す。ブラインドを開けると、其処はうんざりするようなコンクリートジャングルだ。東京は威張っている人間だらけだが、こんな息の詰まる処に住んで意気揚々としていられる人間が不思議でならない。チェックアウトして大井町ガルテンの建物を振り返る。「阪急」の文字が、何だか此処が梅田か西宮か三宮であるかのような錯覚と懐かしさを感じる。ちなみにシングル館が左側、ツイン以上は右側の棟になる。シングル館は、如何にも出張客御用達のような雰囲気だったから、拙書の登場人物の宿泊先にしようかと妄想が膨らむ。所用を終えて再び鹿児島へ。札幌在住時代から今日まで、京急空港線に何度乗ったか分からないが、京急を写したことが皆無だった。今回記念に壱枚撮ったのは最新式の1000型!しかも座席がロングシート・クロスシートに変換できる珍しい車両を撮ることができて嬉しくて堪らない。相変わらず小學生レベルである。無事、鹿児島・天文館に到着。センテラスの前に山車が飾ってあった。鹿児島にも再び祇園祭の季節が巡ってきた。