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カテゴリ:東宝の映画、映画館
日々の仕事に加えて、いちいち人間との距離を測りながら行動するのは疲れる。金曜日の夜、家に帰ると緊張の糸がプツリと切れた。だから金曜ロードショーの「魔女の宅急便」を全部見る。いい年したオッサンが魔女宅にかじりついているなんて気持ち悪いけど、石畳の街並みとか、ボンネットバスとか、飛行船に思わず手を振ってしまう姿とか、前時代的な「絵」に魅せられるというか、少し現実逃避を味わいながらホッとする時間を過ごす。 土曜日、ニシムタへ買い物に行ったついでに、東宝シネマの状況を見て来た。予想通り閑散としている。東宝の株主として胃が痛いところだ。それなのに、何でとなりのゲームセンターはガキ共で賑わっているのか。大声など出すはずもない映画館の方が、余程安全ではないのか?そう思ったところで、どうしようも無い。だから、せめて堂島ロールを買ってあげる。シネマのスタッフさんは驚いていた。なぜこの人は堂島ロールを?てな感じで。 残念ながら、上映中の映画で見たいものが無い。見たい映画が一つあって、もうとっくに上映が終わっているアルキメデスの大戦。これは蔦屋で借りることになった。DVDプレイヤーが故障中のため、パソコンで見るしかない。でも、パソコンとミニコンポを繋げば、仮設シアターが出来上がる。テレビよりも重低音が効いて、かえって良いかも知れない。 ほんの一握りのエリート達の物語 そんな彼らが生み出したのは、世界最大の戦艦大和だ。あれを見て老若男女問わず熱狂してもおかしくない。さすが無敵の帝国海軍、これで米英に勝ったも同然だ、などと勘違いするのも頷ける。これだから庶民はバカで困るんだ!と、立ち上がったのが100年に一度の天才と謳われた櫂直少佐。ずば抜けた数学の知識を駆使して、無謀な建艦計画を阻止しようとするのが映画のストーリーだ。櫂直少佐を見ていて、何だか台湾の天才IT大臣を連想させるような存在に思えた。もちろん、この種のキャラクターが90年近く前の日本で活躍出来るのは難しかったろう。 この映画で気に入ったのは、笑福亭鶴瓶が造船会社の社長役で出たこと。「戦艦大和の菊花紋章の金箔を貼ったのは、笑福亭鶴瓶の岳父」であったそうで、粋な演出である。無駄な国家事業の最たるものだと言いながら、内心、みんな戦艦大和が大好きなのが我々日本人、そういう気持ちが透けて見えるよ(笑)。映画見ながら、大の甘党だった山本五十六提督を偲んで、堂島ロールをじっくり味わった。 昨年、呉の大和ミュージアムを見学することが出来た。時間の制約上、大急ぎの見学だった。軍港内を巡る観光船に乗ったし、海上自衛隊のカレーを地元のレストランで食べたりした。楽しい思い出だったよ。写真とかをならべてあるページは→こちらからどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.29 12:30:04
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